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デイリーマーケットレポート - ICE-USアラビカコーヒー

2007年10月23日（火）
　

ICE-USコーヒー12月限終値：123.85↑0.30

NYコーヒーは小幅反発。寄付きではこれまでの流れを継いだ売りが先行したものの、 前日の安値手前で早々に下げ止まり。その後は焙煎業者など実需筋の買いに支えられ底堅く推移した。ブラジルの生産地で降雨予報が出ていることが重石となるものの、これ以上積極的に売りを仕掛ける向きもない。最後はファンドなどの買い戻しも加わり、一気にプラス圏まで回復して取引を終了した。

昨日今日の値動きを受け、市場でもこの辺りが当面の底値になるとの見方が広がってきたようだ。中盤実需筋がしっかりと買い支えた後、引けにかけてはファンドの買い戻しも加わりプラス圏を回復。電子取引ではその後も買いが集まり、124セント台後半まで値を伸ばしている。

ブラジルではミナスジェライス州南部から更に南の地域ではまとまった雨が降っており、今後しばらくこうした天候が続きそうだが、ミナスジェライス州でも北部の生産地では引き続き高温乾燥気候が続くとの予報が出ている。仮に十分な雨が降ってもこれまでの乾燥気候の影響が全て帳消しになるとは考えられず、08/09年度産の生産への影響もある程度は避けられないだろう。

相場は既に直近の高値から18セント以上下げており、降雨の影響はほぼ織り込み済みと思われる。冬場の需要期に備え在庫を積み増している実需筋にとって、今回の下落局面はまさに渡りに船、これを機会に必要分を全て手当てするべく、今後買いを加速させてくるだろう。もちろん、そういう展開になればファンドもおのずと付いてくるはずだ。

今日の材料

・ ブラジルコーヒー輸出：23日現在157.6万袋と前月を15.5%上回る
・ P&G、「フォルジャーズ」ブランドのコーヒー製品値上げ
・ インド業者、コーヒー輸出支援を政府に要請
・ ウガンダコーヒー、大雨で収穫に被害

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