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デイリーマーケットレポート - ICE-US粗糖

2007年10月25日（木）
　

ICE-US砂糖3月限終値：10.22↑0.08

NY砂糖は反発、原油の上昇やドル安を背景に終日堅調な値動きとなった。寄付きからファンドを中心に買いが先行。しかし高値では生産者からの売り意欲も強く、一気に値を伸ばすような展開にもならない。強気の在庫統計を受けた原油の急騰が買いを後押しするものの、前日の高値を試すような動きにも至らない。結局最後まで小幅レンジでの上下に終始した。

原油の大幅高が支えとなるものの、高値では相変わらず生産者の売りが強く思ったほど値は伸びない。このところ一週間以上こういった展開が続いているが、一気に取引レンジを抜けるような動きを作るほどの材料がないことが大きいのだろう。もっとも下値は着実に切り上がっており、終値ベースでは8月3日以来の高値をつけている。

いつまでもこうした上昇が続くわけではないのは確かだが、何が次の動きを生み出すきっかけになるのかはなかなか見えてこない。こうした展開では突然何の前触れも理由もなしに値が動き始めることが多いが、今回もやはりそういうパターンになるのだろうか。次に10.30の節目を突破する時は、結構大きな動きにつながる可能性が高いような気がするのだが、果たして週末を控え明日相した動きが見られるのだろうか。少なくとも、引け後に原油が90ドルを試す水準まで大きく値を伸ばしたことはある程度強気に働くだろう。

今日の材料

・ EU砂糖委員会、約5万トンの砂糖輸出許可を発行
・ ブラジルから出荷予定の砂糖、前回報告から減少
・ ブラジル、2007年の肥料販売が好調
・ 9月の中国精製糖生産、前年比21.5%増・統計局
・ 9月中国砂糖輸入は14万5,432トンと前年比で4.2%減少

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