2016年12月22日(木)
足元の景気もインフレも、やっぱりそれ程回復してません
日本の皆さん、おはようございます!
クリスマスまであと2営業日、今日はさすがに大きな動きは見られませんでしたね。ダウ平均も2万ドルの大台を前に、これで3日連続の足踏み状態、ちょっと情勢は悪くなってきたかな、という感じですね。こういうのは勢いでさっさとつけてしまわないと、なかなか難しい部分もありますから。
今日は値動きこそ控えめでしたが、経済指標の発表が色々と賑やかでした。7-9月期のGDP確定値が前期比3.52%の増加と、予想以上の上方修正となったことがまず注目されましたが、他は総じて弱気、サプライズと言っても良いほどに悪いものも多かったですね。
特に気になったのが、11月の個人消費支出と、FRBが物価指標として参考にしているPCEコア指数の伸び悩みですね。PCEコアは前月比で横ばい、前年比でも1.65%と4ヶ月ぶりの低水準になりました。ここまでの長期金利の上昇やドル高の進行は、トランプ新政権が積極的な経済政策を打ち出すことで米国の景気回復ペースが速まり、インフレ圧力も高まるとの期待によるものですが 、足元の景気もインフレも、ここまでの値動きを裏付けるほどの伸びには決してなっていません。
この先景気がしっかりと回復してくれば、特に問題のない話なのですが、そこまで積極的な景気対策を打ち出すことができるのかは微妙なところです。特に大幅前税など、目玉となる政策は議会での審議が必要なだけに、実際に出てきた政策が期待はずれのものにとどまる可能性は十分に高いでしょう。リーマンショックの直後のような危機的状況ならいざ知らず、ここまで穏やかながらも景気の拡大が続き、完全雇用に近いとされるまでに失業率が低下している状況で、財政赤字を拡大させてまで景気対策を打ち出す必要があるのかについては、議論の分かれるところです。
では今日はこのへんで
新政権の政策に期待する人も、やっぱり警戒感を高めておこうと思う人も、
グーッドラック!
Posted by 松