2020年11月27日(金)
20/21年度世界穀物生産見通し、700万トン下方修正・IGC
[穀物・大豆]
国際穀物理事会(IGC)は11月26日付けの世界穀物需給報告で、世界の2020/21年度穀物生産見通しを22億1900万トンと、前月時点での22億2600万トンから700万トン引き下げた。前年に比べると1.5%の増加。コーンを11億5600万トンから11億4600万トンに下方修正したが、過去最高更新の見通しである。小麦は前年比0.3%増の7億6500万トンとみており、100万トン引き上げた。
穀物消費は22億2100万トンの見通しで、200万トン引き下げた。前年との比較にして1.3%増加。小麦の消費が0.8%増えて7億5200万トンになるとみており、100万トン上方修正。コーンは11億7300万トンから11億6900万トンに引き下げたが、前年と比べると1.4%増加する。食用や飼料用の需要増加は進むものの、工業用は振るわず、主にエタノール生産に向けたコーンの需要が低調なためという。
2020/21年度の穀物貿易は4億900万トンになる見通しで、前月の4億300万トンから600万トン引き上げた。前年から3.8%増え、過去最高を更新する。コーンの輸出が12年連続増加となり、小麦も記録的な水準になるとした。期末在庫予想が6億1600万ドル。前月の6億1900万ドルから下方修正し、この結果前年割れの見方に転じた。
Posted by 直 11/27/20 - 10:06