2021年02月19日(金)
USDAフォーラム:21/22年度在庫は小麦が増加、コーンと大豆減少
[穀物・大豆]
USDAアウトルックフォーラム
出所:米農務省、単位100万ブッシェル・100万エーカー
21/22年 | 20/21年 | 19/20年 | 18/19年 | |
小麦 | ||||
作付面積 | 45.0 | 44.3 | 45.5 | 47.8 |
>イールド | 49.1 | 49.7 | 51.7 | 47.6 |
>生産 | 1827 | 1826 | 1932 | 1885 |
期末在庫 | 698 | 836 | 1028 | 1080 |
在庫率 | 33.32% | 39.10% | 49.21% | 52.97% |
コーン | ||||
作付面積 | 92.0 | 90.8 | 89.7 | 88.9 |
>イールド | 179.5 | 172.0 | 167.5 | 176.4 |
>生産 | 15150 | 14182 | 13620 | 14340 |
期末在庫 | 1552 | 1502 | 1919 | 2221 |
在庫率 | 10.26% | 10.27% | 13.74% | 15.54% |
大豆 | ||||
作付面積 | 90.0 | 83.1 | 76.1 | 89.2 |
>イールド | 50.8 | 50.2 | 47.4 | 50.6 |
>生産 | 4525 | 4135 | 3552 | 4428 |
期末在庫 | 145 | 120 | 525 | 909 |
在庫率 | 3.20% | 2.62% | 13.28% | 22.89% |
米農務省(USDA)は19日の年次アウトルックフォーラムで、2021/22年度の国内小麦生産が18億2700万ブッシェルと、前年の18億2600万ブッシェルから小幅増加となる見通しを発表した。作付が4500万エーカーで、前年から0.6%アップ。ただ、過去5年平均は下回るという。イールドは前年の49.7から49.1に低下の予想とした。期初在庫と輸入もあわせて27億9300万トンの供給、7年ぶりの低水準になる。国内消費は11億7000万ブッシェルの見通しで、前年から1.5%増加。飼料用・残余が12%増え、食用・種子は0.2%増加を見越す。輸出は前年比6.1%減の9億2500万ブッシェルの予想。期末在庫は6億9800万ブッシェル、前年から16.5%縮小し、2013/14年度以来の低水準を付ける見通しとした。
2021/22年度のコーン生産は151億5000万ブッシェルの見通しを示し、前年から6.8%増加する。作付は1.3%増加して9200万エーカーになると見越す。また、イールドが179.5ブッシェルと、前年の172.0ブッシェルから上昇の見通し。国内消費予想は前年比3.7%増の124億7500万ブッシェルで、飼料用・残余が3.5%増加と見通す。食用・種子・工業用の消費予想が3.9%アップとなり、このうちエタノールは5.1%増加する。ガソリン消費が前年の新型コロナウィルス絡みの落ち込みから回復し、エタノール需要も上向くとの見方である。輸出は1.9%増えて26億ブッシェルになると予想した。世界的な貿易拡大のトレンドと中国の需要が引き続き堅調とみられることが背景にある。期末在庫が15億5200万ブッシェルになるとみており、前年から3.3%膨らむ。
2021/22年度の国内大豆生産は45億2500万ブッシェルの予想で、前年から9.4%増加する。作付が前年比8.3%増の9000万エーカーとなり、イールドは50.8ブッシェルと見通し、前年の50.2ブッシェルから上昇の見方である。圧搾需要は0.5%増えて22億1000ブッシェル、過去最高になる見通しを示した。国内消費全体で0.8%増加して23億3400万ブッシェル。輸出は22億万ブッシェルと前年から2.2%減少を予想する。世界の輸入需要増加でも、米国の輸出シェアは出荷可能な供給ダウンによって小さくなるとの見方を示した。期末在庫は前年を20.8%上回る1億4500万ブッシェルと見通した。ただ、歴史的には低い水準にとどまるという。
Posted by 松 2/19/21 - 08:21