2021年09月30日(木)
4-6月期GDP確定値は前期比6.73%の増加に上方修正、予想通り
[経済指標]
実質国内総生産(GDP)確定値
出所:米商務省、NY8:30発表、季節調整値、年率、単位10億ドル
21年2Q | 改定値 | 速報値 | 21年1Q | 市場予想 | ||
実質国内総生産 | ↑6.73% | ↑6.56% | ↑6.50% | ↑6.28% | ↑6.7% | |
個人消費 | ↑12.04% | ↑11.86% | ↑11.83% | ↑11.44% | ||
国内投資 | ↓3.93% | ↓4.04% | ↓3.46% | ↓2.29% | ||
物価指標 | ||||||
>GDPデフレーター | ↑6.07% | ↑6.08% | ↑5.98% | ↑4.31% | ↑6.1% | |
>個人消費支出(PCE) | ↑6.46% | ↑6.47% | ↑6.41% | ↑3.85% | NA | |
>>コア | ↑6.12% | ↑6.14% | ↑6.07% | ↑2.67% |
米商務省によると、4-6月期実質国内総生産(GDP)確定値は前期から6.73%増加した。速報値で6.50%だったのから改定値で6.56%に引き上げられ、今回一段の上方修正となった。市場の予想通り。GDPは4-四半期連続の増加となった。
経済の3分の2を占める個人消費支出は12.04%の増加と、改定値の11.86%から上方修正となった。耐久財が11.60%、非耐久財が13.87%それぞれ増加、いずれも伸び率は改定値の11.33%、13.73%から引き上げられた。サービスは11.52%の増加、これも改定値での11.35%より高い伸びに修正となった。
設備投資は9.23%増えた。改定値の9.26%増とほぼ変わらず。建造物は3.00%の減少となったが、改定値の5.43%よりも小幅のマイナス。機器は11.61%増から12.16%増加に上方修正となった。一方、知的財産権は14.58%増加から12.53%増加に引き下げられた。住宅投資は11.71%、2020年4-6月期以来で減少、速報値で9.75%減少だったのから、改定値で11.46%の減少となり、今回一段の引き下げとなった。在庫投資は1685億ドルの減少、改定値の1694億ドルから下方修正された。
貿易収支は1兆2445億ドルの赤字と、過去最大の赤字幅を更新したが、改定値で1兆2471億ドルだったのからは下方修正された。輸出は6.57%増加から7.62%の増加に上方修正、輸入は7.10%増え、6.73%増加から引き上げとなった。
政府支出は前期から減少に転じ、マイナス幅も2.00%と、改定値の1.87%より拡大した。連邦政府が5.27%の減少と、従来の5.16%%減から修正。地方政府は0.16%の増加となったが、伸び率は0.28%から引き下げられた。
個人消費支出物価指数(PCE)は前期から6.46%の上昇、エネルギーと食品を除いたコア指数は6.12%上昇した。それぞれ伸び率は改定値の6.47%%と6.14%からほぼ変わらず。前年比にすると、PCEが3.86%上昇、コアは3.38%の上昇となった。
Posted by 松 9/30/21 - 08:39