2022年01月27日(木)
10-12月期GDP速報値は前期比6.89%の増加、予想上回る
[経済指標]
実質国内総生産(GDP) 速報値
出所:米商務省、NY8:30発表、季節調整値、年率、単位10億ドル
21年4Q | 21年3Q | 市場予想 | ||
実質国内総生産 | ↑ 6.89% | ↑2.30% | ↑5.6% | |
個人消費 | ↑ 3.25% | ↑1.97% | ||
国内投資 | ↑ 31.97% | ↑12.37% | ||
物価指標 | ||||
>GDPデフレーター | ↑ 6.94% | ↑5.96% | ↑5.9% | |
>個人消費支出(PCE) | ↑ 6.48% | ↑5.35% | NA | |
>>コア | ↑ 4.88% | ↑4.58% |
米商務省によると、2021年10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値は前期から6.89%増加した。2020年7-9月期以来の高い伸びで、市場予想も上回った。
経済の3分の2を占める個人消費支出は3.25%の増加と、前期より大幅増となった。耐久財が1.60%の増加に転じたのに対し、非耐久財は0.13%の減少と、4-四半期ぶりのマイナスに転じた。サービスは4.74%増加と、3-四半期ぶりの低い伸びにとどまった。
設備投資は2.03%の増加、このうち知的財産権は10.56%の増加と、揃って前期より大幅プラスとなった。また、機器は0.77%の増加に転換、一方建造物は11.38%の減少、2020年7-9月期以来の大きなマイナスとなった。住宅投資は0.80%の減少と、 3-四半期連続でマイナスとなったが、4-6月期や7-9月期より小幅減にとどまった。在庫投資は1735億ドル、4-四半期ぶりに増加した。
貿易収支は1兆3380億ドルの赤字と、過去最大の赤字幅を更新した。輸出は24.48%増加、輸入は17.70%の増加となった。
政府支出は2.90%の減少に転じた。連邦政府が3.97%、地方政府は2.21%それぞれ減少した。
個人消費支出物価指数(PCE)は前期から6.48%上昇、エネルギーと食品を除いたコア指数は4.88%の上昇となった。前年比にすると、PCEが5.53%上昇、コアは4.56%の上昇となった。
Posted by 松 1/27/22 - 08:51