2019年10月08日(火)
19/20年ブラジル砂糖生産、前年割れ見通しに修正・USDAアタシェ
[砂糖]
米農務省(USDA)アタシェによると、ブラジルの2019/20年度砂糖生産見通しは2935万トンと、従来の3200万トンから引き下げられた。下方修正により、前年の2950万トンから小幅にも減少の見方にシフト。砂糖きびの生産見通しは6億3500万トンで、前年比にして1.3%増加、また6億2700万トンから上方修正となった。世界の砂糖供給不足が進むと予想されているもにもかかわらず、ICE先物価格は下落。一方、エタノールはガソリン価格の上昇を反映して国内需要が安定した伸びを続けており、エタノールへの生産シフトに伴い砂糖生産が下方修正される格好になったという。
2019/20年度の砂糖輸出見通しは2085万トンから1862万トンに下方修正、前年から5%減少して12年ぶりの高水準になる。砂糖の国内消費やエタノールの国内消費および輸出需要に比べて輸出の採算性が低いため、輸出が細るとの見方である。砂糖の期末在庫が30万トンで、72万トンから引き下げられた。それでも前年から36.4%膨らむ見通しである。
Posted by 直 10/8/19 - 10:17