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デイリーマーケットレポート - 債券市場

2007年10月25日(木)
 

CBOT10年債12月限:110-275↓0-055
10年債利回り:4.38↑0.04
2年債利回り:3.77↑0.05

債券は反落。強弱感の交錯する材料が並んだために前日の上昇分を維持する決め手もなく、売りに押された。経済指標は失業保険新規申請件数が事前見通し上回ったことや耐久財受注の意外な減少をみる一方、新築住宅販売が予想に反して増えたのも確認。ただ、受注データは項目別にみるとまだら模様、住宅販売は前月の下方修正が増加に寄与とまだら模様である。

株式市場での指標に対する反応及び相場動向を追う場面もあったが、午後は原油価格が強含むのが長期債を中心に重くのしかかった。また5年債入札がパッとしなかったのも市場ムードに水を差し、このため短期債にも売りが出た。

本日の経済指標を決定だとするには程遠いながら、追加利下げのシナリオは健全である。先物市場ではフェデラルファンド金利が現行の4.75%から来週の会合で4.5%になることをほぼ完全に織り込む値動きとなり、また4.25%への低下確率もじわりと高まったことを反映した展開がみられた。このため、短期債はやはり長期債に比べると足元がしっかり。2年債利回りも上昇だが、10年債利回りとの格差が開いた。

当局の決定をみるまで、利回り曲線はこのまま安定し、動くとすればやはりスティープニングが進むのではないか。気掛かりは原油価格である。ついに終値ベースで90ドル台に乗せた。金相場も強く、インフレ懸念がちらつく。会合時点での水準にもよるが、当局が改めて物価の行方に慎重な見解でも示しかねず長期債には重しとなりそうだ。

今日の材料

米サブプライム絡みの差し押さえ200万件に・米議会調査
5年債入札、利回りは4%を割り込む
米著名投資家、サブプライム問題が個人消費に影響と発言
9月新築住宅販売は77.0万戸、前月から増加も予想は下回る
失業保険申請件数は前週から8,000件減少、予想は上回る
9月耐久財受注は前月比1.73%減と2ヶ月連続のマイナス
9月建築許可件数は3.5万戸の上方修正

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