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デイリーマーケットレポート - FX(ドル・円・ユーロ)

2007年10月25日(木)
 

ドル/円:114.16、ユーロ/ドル:1.4321、ユーロ/円:163.48 (NY17:00)

為替はドル安が進行、弱気の経済指標を嫌気し、対ユーロを中心に大きく売りが膨らんだ。ユーロ/ドルはロンドンからNYに掛けてじりじりとユーロ買いが加速。NY朝に発表された耐久財受注が予想外の前月比マイナスになると一気に上げ足を速め、1.34ドル台半ばと発足後の高値に迫る展開となった。その後は反動からやや値を戻したものの、FEDによる追加利下げ観測が更に高まったこともありドル売りの圧力は強い。午後からは値動きも落ち着き、1.43ドル台前半での推移が続いた。

ドル/円はロンドンでややドルが買われ114円台半ばまで値を戻したものの、耐久財受注の発表を嫌気し114円割れまで下落。その後新築住宅販売発表を受け再び買い戻されたものの勢いは続かず、昼過ぎからは再び113円台まで値を下げた。午後遅くにはまとまった買い戻しが入り、114円台前半まで値を戻している。ユーロ/円はロンドンからNYにかけて163円台後半まで上昇。NYでは昼過ぎに162円台後半まで値を戻した後、午後遅くには163円台半ばまで反発と、相変わらず激しい動きとなった。

昨日の中古住宅販売は、数字そのものこそかなりのサプライズだったとはいえ、予想の延長線上で特にどうこうする必要はなかった。しかし朝方発表された耐久財受注は、増加との予想に反し1.7%もの大幅減、これで見方が変わった向きも多いのではないか。耐久財受注は8月が5.3%、9月が1.7%の減少。7月が5.9%の大幅増だったとはいえ、これでFOMCの直前に発表される7-9月期GDPの設備投資部門はあまり期待できなくなった。少なくとも後0.5bpの追加利下げは確実になったと見てよいだろう。

FEDによる利下げが続き、ECBに利下げ転換の兆候が見えないうちは、ドル安傾向が変わることはない。利下げより も、いつ利上げに踏み切るかが注目されている円はもっと買い進まれてもおかしくはないのだが、本日も午後遅くになってまとまった買い戻しが入るなど、相変わらず動きは不安定。一気にドル安の流れが出来るのはまだもう少し先になりそうだ。もっとも、一旦流れが見え始めればこれまでに蓄積されたものが大きいだけに、一気に円高が進むことも考えられる。

今日の材料

米サブプライム絡みの差し押さえ200万件に・米議会調査
5年債入札、利回りは4%を割り込む
米著名投資家、サブプライム問題が個人消費に影響と発言
9月新築住宅販売は77.0万戸、前月から増加も予想は下回る
失業保険申請件数は前週から8,000件減少、予想は上回る
9月耐久財受注は前月比1.73%減と2ヶ月連続のマイナス
9月建築許可件数は3.5万戸の上方修正

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