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デイリーマーケットレポート - NY株式市場

2007年10月25日(木)
 

ダウ工業平均:13,671.92↓3.33
S&P500:1,514.40↓1.48
NASDAQ:2,750.86↓23.90

NY株は続落。経済指標家企業業績絡みのニュースに一喜一憂しながら、一連の不透明感が拭えないために結局はじわじわと売りに押された。まず耐久財受注が事前見通しを下回リ、失業保険新規申請件数は予想以上だったことを嫌気して売り先行。その後で新築住宅販売が予想外の増加だったのを受けていったんは買い戻しが集まった。しかし、前月分の下方修正によっての前月比プラスであり、また水準的にはまだ低いために上値は重たい。

決算絡みではモトローラ、EMCが予想を上回る結果だったが、ダウ・ケミカルの業績は冴えないなどまだら模様でやはり相場全体の方向を決めるにはいずれも物足りなかった。また、原油価格の上昇も売り圧力を強めた。住宅データに続いて上昇しても長続きせずに間もなくしてマイナス圏に落ちた。ダウ平均やS&P500は午後に回復場面もあったが、NASDAQ指数は最後まで弱気の値動きだった。

本日も上下に振れる展開となり、前日同様に商いも活発だった。ニューヨーク証券取引所の売買高が16億株、NASDAQ市場で28億株近い。NASDAQ指数は2日連続して値下がりも大きかったが、タイミングによって買い戻しにも弾みがついて、しっかりとした立ち直りにつながる可能性がある。実際、明日にもチャンスがあリ、それというのも取引終了後にマイクロソフトが好決算を発表したためだ。

マイクロソフトは7-9月期の売上高が1999年以来のペースで伸びたといい、このためアナリストの平均予測を超えた。一株利益も0.45ドルと、市場が見込んでいた以上である。さらに、同社の10-12月期予想は一株利益が0.44-0.46ドル、売上高156億-161億ドル。いずれもレンジ下限が現時点での市場予測であり、前向きな見通しに市場は素直に反応している。時間外取引でマイクロソフト株に買いが殺到し、通常取引での終値から10%上昇している。明日の立会いは週最後となり、また来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)もある分、一本調子での買いは手控えられても不思議ではない。しかし、マイクロソフトが下支えする可能性は十分だ。

主要株価指標の中でNASDAQ指数が最もきつい下げとなった一因はコムキャストの下落。減益決算に加え、アナリスの慎重な見方なども伝わったのが響いた。インテルやオラクルも安かった。決算がらみではAIGが巨額の評価損計上のうわさが流れたのを嫌気して売りを浴びた。業種別では銀行や保険など金融株が下落した。エネルギー関連は前日に続いて上昇。

今日の材料

米サブプライム絡みの差し押さえ200万件に・米議会調査
米著名投資家、サブプライム問題が個人消費に影響と発言
9月新築住宅販売は77.0万戸、前月から増加も予想は下回る
失業保険申請件数は前週から8,000件減少、予想は上回る
9月耐久財受注は前月比1.73%減と2ヶ月連続のマイナス
9月建築許可件数は3.5万戸の上方修正

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