2010年4月22日(木)
オバマ大統領の腹案 [まじめなお話]
今日はお昼にオバマ大統領がイーストビレッジで演説。
金融規制改革について熱弁をふるいはった。
といいたいけど、内容は極めて穏やかやったね。
先週末にSECがゴールドマンサックスを証券詐欺で提訴、
勢いに乗って一気に規制改革を進める意思表示をするんかと
思ってたから、ちょっと拍子抜けや。
そやけど、一方ではやっぱりねっちゅう感じがせんでもない。
オバマさんは、結構理想を追求しているようにみえて
意外としたたかに物事を進めるところがある。
先の医療改革法案も、やっぱり成立は難しいかなという
雰囲気が漂いはじめた中、妥協するところは妥協しながら
議員を強引に説得して成立に漕ぎ着けはった。
そういう力業をすることが出来るねんね。
いずれにせよ、医療改革で富裕層や金融界と喧嘩したんは確かやから、
今度の金融改革でも彼らを完全に敵に回す訳にはいかん、っちゅとこかな。
ゴールドマンの提訴も国民の溜飲を下げて世論を見方につけるための
テクニックの一つで、本気で彼らをぶっつぶそうとはしてないやろ。
勢いのある間に適当なところで手を打って、当初の案よりも
かなり緩いところで法案を成立させてしまうんとちゃうやろか。
市場に過度に規制をかけても資金がロンドンに逃げていって
しまうだけで、米国には何も得することはあらへん。
なにしろ、シカゴから出てきた人だけに、
そのへんのところはよう分かってるんとちゃうかな?
ボルカーのじいちゃんが「これで良し」といえば
何となくみんな納得するような雰囲気が出来てるし、
うまいことそういうのを利用して話をまとめるねんやろね。
そやから、あんまり悲観的になる必要はないと思うよ。
その分、ヨーロッパの信用不安を心配しとき。
Posted by 松