2009年5月5日(火)
ええかっこしい [まじめなお話]
最近は新型インフルエンザと呼ぶことが多くなった、
豚インフルエンザの感染拡大問題。
NYではマンハッタンのお隣のクィーンズで感染者が多数出てるにも関わらず、
街ではマスクしてる人もほとんど、というか全く見かけへん。
人々は至って平静、インフルエンザのことをニュースとかで
ほんまに知ってるんかな、と疑いたくなるくらいや。
狂牛病が問題になったとき、自動車事故に遭うよりも確率が低いと
言う理屈で肉を食べ続けてる人が多かったのを思い出すな。
翻って、ネットのニュースなんかで見る日本の反応。
お国柄といえばそれまでなんやろうけど、
なんであそこまで大騒ぎになんのかね?
みんながみんなマスクして神経質になるくらいはまだええけど、
気になるのは、感染が疑われてる人や、
感染が広がってる国からの入国者に対する過剰反応。
病院で、発熱者に対する診療拒否が増えてるらしいけど、
医者の本分とか、プライドというもんはどこにいってしまってんやろ?
新型インフルエンザの症状はそんなにひどいもんではないらしいから
診療せんでも別にえんかもしれんけど、他のなんか深刻な理由で
熱を出した人まで拒否されてたとしたら、悲劇やね。
まあ、医者も人間やし、いろいろな理由で診たくない時もあるねんやろう。
そやけど、うちの病院で一手に引き受けます! なんていうて
手を挙げるところが一つくらい出てきてもええと思うけどな。
横並びで大過なく過ごすんもええかもしれんけど、
こういう時には、ええかっこしいも必要なんとちゃうか?
Posted by 松
2009年4月10日(金)
景気対策 [まじめなお話]
きょうはイースターのお休み
来週からまた日本に出張なんで
その前の準備とかでやっぱり結構忙しい。
ちょっといっぷくする時間がないから
このコラムもなかなか更新でけへん。
この出張が終わればちょっとはほっと出来るかな。
ところで、日本でもようやっと経済対策ができあがってきたみたいやね。
目についたんは、3歳から5歳の子供を持つ家庭に贈られる、子育て支援金。
世帯数と予算との兼ね合いで、3-5歳というのがちょうど良かったんかな?
2歳と6歳の兄弟がおる家庭の人は、さぞかし悔しいやろね。
あとは、政策に対するマスコミの反応かな。
経済対策の効果よりも、財源のほとんどを赤字国債で賄うために
将来国の借金が膨らむことがクローズアップされてる。
国が借金をしてでも大型景気対策をやらんと
景気が回復せえへん状況と言うことが、
全く伝わってけえへん。
この辺は政府の宣伝がヘタクソなんか、
借金を恥とする日本人の国民性なんか・・・
アメリカでも政府の大盤振る舞いには批判も多いけど、
基本的にその批判の矛先は、使い道に対してのもの。
幹部の巨額ボーナス支払いのために国民の税金が
使われるんはまかりならん、っちゅう感じや。
もちろん、財政赤字の拡大に対する懸念もあるけど
話題性としたら低いかな。
将来の心配だけして、それで終わってしまうんが日本人なら、
打開策を考え出すことに情熱を燃やすんがアメリカ人。
長い目で見れば、この差はやっぱり大きなものになるねんやろね。
Posted by 松
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