2008年6月3日(火)
データロボット [いろいろ]
米エネルギー省が、石油と天然ガス在庫統計の発表方法を見直すらしい。
先週は原油在庫が800万バレルの大幅取り崩しとなって
発表後に相場がちょっと荒れたけど、そん時に何かの拍子で
データがWEBサイト上にフライングで出てしもたみたい。
そういえば、発表の5分くらい前から急に買いが集まってたな。
エネルギー省によると、WEBサイトから自動的にデータを入手する、
いわゆるWEBロボットというやつが、1分間に何度もサイトに
アクセスしてるらしく、その数もめちゃくちゃ多いみたい。
先週みたいに、手違いでちょっと早くアップデートしてしもたら、
そうしたロボットの餌食になってしまうわけやね。
そやけど、何でもかんでもロボットにやらせるんもどうかと思うけどな。
わしもある程度はエクセルをいじって効率よくデータを取れるようには
してるけど、必ずどっかに人手がかかるようにしてる。
プログラムの知識がないこともあるけど、完全に自動にしたら、
データを細かく見なくなって、小さいけど重要な数字の変化を
見落としてしまうからっちゅうのが大きな理由。
やっぱりある程度は汗をかかんと、せっかくデータを入手しても、
身に付く知識も身につかんまま終わってしまうんとちゃうかな。
もったいないで
それはそうと、そんなに多くの人(ロボット?)がデータを
手に入れようとしてるのにはちょっとびっくり。
恐らくは、データをいち早く仕入れて、それを基に
トレードしようという考えなんやろんね。
当然、入手後の分析やオーダーを出すのも自動っちゅうことになるんかな。
どおりで、最近在庫の発表後に不必要に大きく動くようになったわけや。
在庫統計のデータは内容も多種多様で分析するんも時間が掛かるし、
経験上、発表後の動きについていってもロクなことがないことが多い。
在庫統計は、あくまでも中長期的な判断に使うべきや。
まあ、発表後10分以内にトレードを完了するねんやったら、関係ないか。
しかし、そうしたロボットと駆け引きしながら
相場を張らなあかんようになったとは、
時代も変わったもんやね。
Posted by 松
2008年5月30日(金)
規制当局もグローバル [まじめなお話]
エネルギー先物市場における情報の透明性を高めるため、
監督機能を強化させるという昨日のCFTCの発表。
CFTCが規制強化検討中というのは前々から話が伝わってたけど、
ようやっと動き始めたみたいやね。
基本的には英国のFSAや取引所と協力してラージトレーダーの
ポジションを毎日把握しようとするなど、欧州にも米国流の
規制をかけようとするものと、最近の価格上昇の主役といわれてる
インデックストレーダーやスワップトレーダーに関する
情報をもっと収集しようというものの2本立てとなっているようや。
最近はロンドンで大きく値が動いてしまうことが多いし、
欧州勢の動向に注目するんはむしろ当然やろね。
インデックストレーダーの分も含め、もし集めた情報が公開されるんやったら
マーケットの分析にもかなり幅が出てくると思うねんけど、
実際にはどうやねんやろ。
そやけど、いくら米英の関係とはいえ、2つの国の規制当局が
あっさりと協力関係を築いて情報を共有してしまうところは、
さすがというしかないね。マーケットがグローバルになれば、
当局もグローバルになるしかないっちゅうことか。
いつか日本の金融庁と欧米の当局が協力するなんてことは
はたしてあるんやろか・・・
グローバル化に対する世界の流れに対して、
どんどんとおいてけぼりを喰らってる日本、
関西の3取引所が協力します、とかいうてる場合やないでー
ところで、CFTCの発表でもうひとつ気になるんが、
去年の12月から始まったという取引に関する調査が継続中やという部分。
今のところ、どういった企業のどういった取引が調査の対象となってるんか
詳細は全く分からんけど、もしかしたらそのうち何か大きな
もんにつながることになりそうやね。
こういう調査は普通公表するもんとチャウだけに、ちょっとびっくりや。
そういえば昔ブローカーをやってた時、当時の親会社について
CFTCから聞き取り調査を受けたことがあったような記憶があるわ。
うちの場合は別に大したことじゃなかったけど、
今頃戦々恐々となってるとこもあるんやろか。
あれだけ一気に値が上がったら、何かやったやつも
やっぱりちょっとはおるんやろね・・・
Posted by 松
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