2009年6月1日(月)
皮肉な銘柄変更 [いろいろ]
連邦破産法11条の適用申請をしたことを受けて、ダウジョーンズは
ダウ工業平均の構成銘柄からGMを外すことを決定しよった。
いつかはこうなることが予想されてたにもかかわらず
結構ぐずぐずしてたというのが正直な感想。
代わりの銘柄がNASDAQ上場のシスコ・システムズというところが
何とも時代の流れを反映していて、もの悲しいところがあるね。
ついでというか、どさくさに紛れてというか、
シティーグループも外して代わりにトラベラーズを組み入れ。
かつては世紀の大合併ともてはやされたにもかかわらず
結局はあまり儲けににならんとシティーがスピンオフする形で
切り離したトラベラーズが代わりに入るのも皮肉なもんや。
この2銘柄の入れ替えによって今後ダウ平均の動きに
影響が出てくるんか、ちょっと興味深いところやね。
Posted by 松
2009年5月31日(日)
GMの再出発 [いろいろ]
ここまで揉めに揉め、迷走を続けてたGMの経営再建問題。
ワゴナー前会長がプライベートジェットで議会に政府支援の
無心をしに来た時には一体どうなることやらと思ってたけど、
週明けにも連邦破産法11条の適用申請する方針が決まったことで
ようやく一段落、落ち着くべきところに落ち着いたっちゅうことかな。
ビッグスリーはフォード以外は生き残ることが難しいことや、
米国にとって自動車業界は今もなお非常にうまみのある市場で、
米政府もみすみす外国企業にその主導権を渡そうとは思わんということを、
いろんなところで書いたりしゃべったりしてきたけど、
破綻後に政府が7割以上の株式を持ち事実上国有化することで、
そういう流れが出来たみたいやね。
ここまで巨額の資金を投入して経営を支えてきたのも、
こうした流れを導き出すために必要なコストというわけや。
市場もある程度の覚悟はしていたやろうし、
これをきっかけにええ方向に向かうこともあるんとちゃうかな。
細かい点を見ればまだまだ色々と問題があるけど、
やっぱりこういった大きくて象徴的な問題に変化が生じるというのは、
相当な影響があると考えといた方がええね。
3月に入ってシティグループが1、2月の営業黒字見通しを出してから、
株価が急速に値を回復したのも同じ理屈や。
特に、一日中相場に張り付いてちょこまかとトレードでけへん
一般の人は、こうした大きな流れを掴むことを大事にせなあかんよ。
車のデザインとか、個人的にはあんまり好きなメーカーではないけど、
とりあえずはGMの将来にエールを送っときましょか。
Posted by 松
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