2009年6月5日(金)
ファンダメンタルズ受難の時代 [いろいろ]
今日は朝方発表された雇用統計で、非農業雇用数が
前月から34.5万人の減少に止まるという強気サプライズ。
これに敏感に反応したんが原油相場で、発表を受けて
一気に 70ドルの大台をつけるまでに上昇しよった。
昨日もゴールドマンが価格見通しを引き上げたことに反応して
一時3ドル以上急伸したし、動きがとにかく派手やね。
1-3月期に思った以上に多くの利益を計上した金融機関が、
ここで一気に業績回復と目論んで積極的にリスクを
取り始めてるっちゅう話を最近いろんなところでしてるけど、
原油なんかは完全にそれに踊らされてるわけや。
最近のこうした動きは、わしみたいにファンダメンタルズを
ベースに相場を分析する人間にとっては天敵みたいなもんや。
景気後退や需要の減少を理由に弱気見通しを出してた頃が懐かしいわ。
これで本格的に景気が回復して来たらまた話は変わってくるけど、
しばらくはやりにくい状況が続くかな。
今日の雇用統計みたいなサプライズも、
この先は一杯出てきそうやね。
Posted by 松
2009年6月1日(月)
皮肉な銘柄変更 [いろいろ]
連邦破産法11条の適用申請をしたことを受けて、ダウジョーンズは
ダウ工業平均の構成銘柄からGMを外すことを決定しよった。
いつかはこうなることが予想されてたにもかかわらず
結構ぐずぐずしてたというのが正直な感想。
代わりの銘柄がNASDAQ上場のシスコ・システムズというところが
何とも時代の流れを反映していて、もの悲しいところがあるね。
ついでというか、どさくさに紛れてというか、
シティーグループも外して代わりにトラベラーズを組み入れ。
かつては世紀の大合併ともてはやされたにもかかわらず
結局はあまり儲けににならんとシティーがスピンオフする形で
切り離したトラベラーズが代わりに入るのも皮肉なもんや。
この2銘柄の入れ替えによって今後ダウ平均の動きに
影響が出てくるんか、ちょっと興味深いところやね。
Posted by 松
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