2007年1月23日(火)
一般教書演説 [いろいろ]
今日は “State of the Union Address” 一般教書演説の日。今年は飲みに出かけることもなかったので、家でゆっくり聞くことが出来た。ブッシュ大統領も今年で6回目、演説やパフォーマンスが得意やったクリントン前大統領と比べるとまだまだやけど、最初に比べるとちょっとは落ち着いて喋れるようになったんちゃうかな。
生中継をテレビで見てると、演説そのものより聴取の反応が興味深い。大統領が一区切り演説すると、拍手を送るのがお決まりになってんねんけど、その反応は演説の内容によって様々。スタンディングオベーションになることもあれば、おざなりの拍手だけで終わることもある。特に大統領の後ろに座っていた下院のペロシー議長は、イラク政策の下りでわざと横を向いて拍手するような部分もあったりして、おもしろかった。
今日の原油相場を大混乱させたエネルギー政策の部分では、向こう10年でガソリンの消費を20%削減するという下りではスタンディングオベーション、戦略備蓄を向こう20年で2倍にするところではそれなりの拍手だけと、反応はかなり違ってた。ガソリン問題に比べれば、戦略備蓄なんかあまり誰も興味を持っていないということか。エネルギー政策は予算均衡、医療保険、教育、司法制度、移民制度、イラクやテロ問題と並んで、演説前半の結構目立つ場面で取り上げられていた。この先の重要課題の一つということを改めて感じる次第。
それにしてもテロ対策に始まって、イラク政策に関する部分は相当長かった。時間を計ったわけではないけど、演説の半分以上を割いたんとちゃうかな。これだけ力を入れても、聴衆の反応は今ひとつ。総論で米国民の安全を確保―、なんて叫んでる時の受けはええけど、具体的な話になると結構シラーっとしとった。ペロシー議長があそこに座っているのも改めて納得や。
演説の最後ではゲストの紹介をするのもお決まりのパターン。今回は、少し前にハーレムの地下鉄でホームに落ちた人を身を挺して守り、一躍ヒーローになったおっちゃんが呼ばれとった。あのおっちゃんもこんなところに呼ばれることになるとは夢にも思ってなかったやろうな。
以上、感想文はおしまいです
Posted by 松