服用後の異常行動で死亡事故起きるなど、何かと話題のタミフル。
遂に厚生労働省が、10歳以上の未成年に対する使用を事実上禁止する方針を打ち出しよった。

今まで服用と異常行動の因果関係について、
「そんなもんはない」と突っぱねてきたお役所さんも、
さすがにそんなことは言っとられんようになったみたいや。
もっとも、「因果関係は否定的」との見方は変えてないらしい。
それやったら、なんで禁止するねんやろう？

疑わしきは罰せず、とはいうけど、この場合は違うんとちゃうか。

ちょっとでも怪しかったら、積極的にその情報を公開していくべきや。
「罰せず」やから販売禁止にすることはないけど、こんなリスクもあんでー、
とは使う人にちゃんというたらなあかん。タミフルはインフルエンザには
よう効くらしいから、リスクの大きさと照らし合わせて、
使う人が判断したらええ。

下々の者にそういう判断はさせんという、
いかにも役人らしい態度やね。

使う方も使う方で、役所がそう言うてんねんから大丈夫やろうと、
それ以上自分で考えるのを止める奴が多いねんやろな。

「10歳以上の未成年というのは、一体何を根拠にしてんねんやろう？」とか、
「9歳10ヶ月の子供や、21歳の若者が事故を起こしても、わしゃ知らん、
ということかいな？」とかいう突っ込みを入れるようなワシみたいな人間は、
「嫌味な奴」と呼ばれてしまう。

一事が万事こんな感じやから、「自己責任でのリスク投資」というのが
普及せえへんのもしゃあないんかな。

皆さん、薬は役所の言うことなんか当てにせんと、
医者の説明を良く聞いて自分の判断で飲みましょうね。