2007年10月4日(木)
車椅子でNY [いろいろ]
大阪から、80歳を超えている両親がNYにやってきよった。
荷物持ちに20歳になったばかりの孫(姪っ子)連れての3人旅行、
傍目にはかなり異様に見えたんとちゃうかな?
母親は少々歩くのが大変なので、普段は車椅子の生活。
NYでは車椅子に乗っていると皆が親切にしてくれるから、
日本での扱いに慣れている本人は最初から最後まで恐縮の連続やったみたい。
エンパイアステートビルに登るときも、長い行列をすっ飛ばして
別のエレベーターから乗り込んだし。ミュージカルを見に行っても、
やっぱり一番先に中に入れてくれたというとった。
やっぱりこれは体験させやなあかんかなと、NYの市バスにも挑戦。
ちょっと専用の乗降口を出すだけでスムーズに乗れてしまう
そのシステムにも、えらく感動しとったようや。
わしも普段は傍で見てるだけやから、実際に車椅子を押して
一緒にそういうのを体験すると、改めて感じることも多かった。
姪っ子が、米国人がそういう人たちに親切にするのは、本心からではなく
建前なんとちゃうかと言うてたけど、実際にそういう部分はあるんやろね。
そやけど、こっちの人はその建前をとことんやる。
建前やから余計そうなんかも知れんけど、とにかく一人間として
やるべきことはしっかりとやる習慣がついてるみたいや。
日本人は本心では米国人より親切なんかもしれんけど、
実際にハンディキャップの人に対して親切にするという行動が出来る人は少数派。
ほとんどは遠くで心配するだけなんとちゃうかな。
建前やろうが本心やろうが、やらんよりやる方がええことは明らかや。
まずは行動してみれば、気持ちは後から付いてくるもんやしね。
Posted by 松