2009年2月5日(木)
スピードが命 [まじめなお話]
景気対策法案の米上院での審議が、いよいよ大詰めを迎えてるね。
早ければ明日にも採決に持ち込まれるらしい。
9,000億ドル以上に膨れ上がった救済案は、
財政赤字拡大を懸念する共和党に配慮して
8,000億ドルにまで減額されるらしいけど、
それでもなかなかのもんと思う。
公的資金による救済を受けた金融機関の経営陣の報酬を
50万ドルまでに制限するっちゅう案も盛り込まれるようやしね。
あとは、これをどれだけ有効に活用できるか、
ガイトナー財務長官の腕の見せ所っちゅうわけや。
一方日本では、国民に一律に給付されるはずの定額給費金を
首相が受け取るか受け取らんかで何ヶ月ももめた挙句、
いまだに具体的な給付方法さえ決まってない体たらく・・・
今回の金融危機の一番の特徴がそのスピードの速さにあるんは
誰もが認めるところやと思うけど、
こんなのんびりしたことやっとってええんかいな?
相場やったら急な動きについていけず、
何も出来んままオロオロしてたら、
いつの間にか相場が行って来いで元に戻ってきて助かった、
ちゅうこともあるんかもしれんけど、
実際の経済ではそうもいかんでしょう。
共和党の閣僚を政権内に取り込みながら、
何とか妥協点を見い出そうと動いてるオバマさんを見てると、
日本の政治家はほんまに何かする気があるんやろかと思ってしまう。
まあ、比べるだけ酷っちゅうもんか。
Posted by 松
2008年12月9日(火)
ゼロ金利 [まじめなお話]
今日の市場の一番のニュースは、何といっても
28日物の米国債(T-Bill)の入札結果。
2001年に入札を開始して以降、
初めて落札利回りが0.00%となった。
90日のT-Billの利回りも立会い中に
一時マイナスになったみたいやし、
投資家のリスク回避志向も、遂に来るところまで来たか、
っちゅう感じやね。
最近は話題になることも少なくなったけど、
金融市場における信用に対する不安は、
決してなくなった訳ではないねんね。
米国債バブルを懸念する声も多いし、
一体この先どうなるんか、ますます目が離せんようになってきた。
金利市場は専門ではないから、あまり詳しいことはよう言わんけど、
この市場が崩壊したらまず第一にドルが崩壊、
その後あらゆる方面へ膨大な影響が出ることくらいは分かる。
市場のバブルは早いうちに弾けてしまう方がええけど、
このバブルだけは何とかして弾けんようにせんといかん。
とはいえ、誰かが何とかできるもんでもないし・・・
市場の信用不安が、なるべく早く払拭されることを祈るばかりや。
苦しい時の神頼みやないけど、
オバマさん、たのんまっせ。
Posted by 松
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