2008年11月4日(火)
チェンジ [まじめなお話]
今日は米大統領選の投票日。
足掛け2年に及ぶ大イベントも、いよいよ決着の時や。
民主党のオバマ候補が事前予想通りに順当勝ちすれば、
米国初の黒人大統領が誕生することになるね。
アメリカという国が、まさに大きな変化を迎えようとしてるわけや。
まるで大統領選にあわせるかのように起こった金融危機によって、
金融市場も大きな変化を迎えようとしている。
これも何かの巡り合わせやねんやろね。
今から4年後には、アメリカという国もウォール街の様子も
すっかり変わってるんとちゃうかな。
規制でがんじがらめにして何も出来んようになるんも困るけど、
金さえあったら何でも出来るような状況を作ってしまうんはもっと困る。
次の政府には、これまでの反省を踏まえて、
上手いことバランスの取れた規制を行ってほしいもんや。
個人的に市場っちゅうもんは、リスクを取る勇気があって、
なおかつその市場のことを良く知っていて正しい判断を
下すことが出来たもんだけが多くの報酬を得るような形が理想やと思う。
ブームに乗ってお金をつぎ込めば誰で儲かるっちゅうのは、
やっぱりおかしいし、それが行き過ぎた結果が今の状況や。
みんなが尻込みしてしもたら元も子もないけど、
市場はやはりある程度手ごわいものでないといかん。
手ごわいから慎重になるし、その市場について研究もする。
そういう努力を抜きにして、成り立つもんとちゃうねんね。
一般の投資家も、金融関係者も、そういうことを再認識する
ええきっかけになったんとちゃうかな。
市場がマネーゲームの場から、投資家同士の真剣勝負の場に
戻ってくることを望むばかりや。
地道に努力して、その市場のことを良く知るようになったら、
少なくとも訳の分からん間に大損することはなくなるもんよ。
Posted by 松
2008年10月30日(木)
茶髪とピアス [まじめなお話]
神奈川県の公立高校で、入試で合格点を取ってても
髪の毛を染めたり、ピアスをした跡があるっちゅう理由で
受験生を不合格にするルールを作ってた校長さんが
クビになったっちゅう話があった。
このニュースを見て、日本は相変わらずやなーと思う点が二つ。
一つ目は、この期に及んで一体何いうてんねんやろ、ということ。
茶髪やピアスが悪いこととされるのは、恐らく世界中でも
日本くらいなんとちゃうかな。
NYでは、ピアスをしてない女の子を捜すほうが大変やったりする。
言うまでもないことやと思うけど、
髪の毛の色なんか、そら人種によってさまざまや。
日本国内でもハーフの子とかが増えるやろうし、
てだんだん日本人は黒髪、とかいう規範は通用せえへんように
なると思うねんけど、一体いつまで続くんやろうね。
そういえば、地毛が茶色い子供が、いじめられるのがイヤで
わざわざ髪を黒く染めるっちゅう、かわいそうな話を聞いたこともあるな。
大体、社会の中に茶髪とピアスはダメ、という重苦しい空気が
広がってるから、ちょっとやんちゃな子供らがそれに逆らって
髪の毛染めよか、って思うようになる部分もあるやろ。
大人は普通にやってることを子供にだけ禁止するな、
ちゅう不公平に対する反発もあるねんやろ。
飲酒や喫煙、ギャンブルや性風俗に関しては
子供にそれを禁止するそれなりの理由もあるやろうけど、
たぶん、茶髪とピアスに関しては、精神的なものを除いては
理論的に理由を説明できる人は一人としておらんのんとちゃうか?
ええ加減、時代にあわんルールはなくしてしもた方がええ。
もう一点、非常に気になったんが、
クビになった校長先生を擁護する声が生徒とかの間に多いこと。
たぶん、校長先生は非常に熱心で、学校のことを一生懸命考えて
色々やってきた人やねんやろね。みんなそのことをよう知ってるから、
かばいたくなる気持ちは分かる。
そやけど、ルールはあくまでもルール。
私立高校やったらいざ知らず、公立高校では入学試験の点数だけで
合否が決まると信じて受験に来てる子供らに対する
明らかな裏切り行為や。
ルールを相手に知らせずに一方的に変えるのは、
どう考えてもフェアでない。
それに、茶髪というだけで入学でけへんかった子供が
その後どうなるかは、全く考えてなかったことになる。
誰かって、自分とこの学校だけは良くなって欲しいし
出来ればリスクのありそうな子供は入れたくないけど
そうした子供も受け入れて正しく導くんが教育者なんとちゃうかな。
社会全体への影響を考えれば、正しい行為やったかどうかは明らかや。
それでも、校長先生を擁護する声が多いのは、
典型的な組織の論理と言ってもええやろう。
組織のためを第一に考える人が重宝されて、
組織の利益だけを追求し過ぎた結果、
社会的に見れば間違った方向へ組織そのものが進んでしまい
取り返しのつかんことになる。
日本の会社の不祥事は大概こうした事情が背景にあるけど、
校長先生を擁護するっちゅうことは、結局そういうことやろ。
先生はよう頑張ったけど、ルールを破ってしもてんから
それなりの処分を受けて当然やという、
至極まともな意見もきっとあると思う。
そうした意見が、多数による無言の圧力によって
抹殺されてないことを祈るばかりや。
今日はちょっと辛口すぎたかな
Posted by 松
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