2009年6月16日(火)
イランのデモとTwitter [いろいろ]
週末に行われた、イランの大統領選挙。
現職のアフマディネジャド大統領と改革派のムサビ元首相の
一騎打ちになるとの事前予想を覆して、
現大統領の圧倒的勝利に終わってしもた。
こうなると当然出てくるのが、不正選挙疑惑。
案の定、ムサビ元首相の支持者が若者を中心にデモを始めて、
死者が出るまでの大騒ぎになってしもた。
人づてに聞いた話やけど、今時の若もんはデモのやり方も違うらしい。
もちろん、どこにいつ集まるといった情報交換は、
インターネットを通じて行ってるみたいやね。
しかも、普通のWEBサイトはアクセス制限が掛けられるため、
今回は Twitter が大活躍してるとか。
運営会社がサーバーのメンテを行う予定をしてたけど、
連絡網が途切れるからという理由で、
メンテの時間帯をわざわざイランの夜中に変更したっちゅう話もある。
更にはそれを働きかけたんが、ホワイトハウスという、
いかにもありそうなオマケまでついてるからおもろい。
そういえばこの Twitter、以前試しにアカウントを作ったけど
その後全く見向きもしてなかったわ。
やっぱりわしも旧世代の人間なんか、それとも単に無精なんか・・・
いずれにせよ、最高指導者のハメネイ師が大統領を支持している限り、
いくら開票作業の再調査とかをやっても、結果は変わらんやろけどね。
イラン革命以来の規模に膨れ上がってるらしい、今回のデモ活動。
もしかしたら、もっと大きな流れにつながっていくんかもしれんね。
願わくば、多くの人の命が奪われるような
結果にだけはなって欲しくない。
そのためにもオバマさん、あんまり余計な裏工作はせんといて欲しいね。
あくまでも本人たちの力に任せるようにしましょう。
Posted by 松
2009年6月11日(木)
ポールソンの脅し [まじめなお話]
今日は、バンク・バンク・オブアメリカのルイスCEOが議会で証言。
メリルリンチを買収する際に、株主の損失につながる
重要な情報を隠したままで買収を実行したとの疑惑が持ち上がる中、
昨年12月には一時は買収案の撤回に傾いたけど、
当時のポールソン財務長官やバーナンキFRB議長の圧力で
しゃあなしに買収を強行したということらしい。
確かに年末時点でバンカメが買収案を撤回したら
マーケットは大騒ぎになってたわけで、
バーナンキもポールソンも必死になって説得(脅迫?)したんかもね。
そやけど、その判断が正しかっったんかどうかは、正直よう分からん。
本来潰れるべき金融機関を別のところに買わせて
当然のように買った方も危なくなったら
補助金を大量につぎ込んで何とか生き延びさせる・・・
そういった政策に批判的で、潰れるべきところはさっさとつぶして
きれいさっぱりと再出発するべきという人も多い。
リーマンブラザースを破綻させた後の混乱があまりにも
凄かったから、もう二度とこんなことは起こしたくないという
当局の心情も分からんではないけど、もしかしたらメリルが潰れても
市場は2度目っちゅう事で冷静に対応出来たかもしれん。
実際にどんな風にルイスさんが圧力を受けたんかはよう知らんけど、
後で問題になりそうな方法まで使ってたんやったら、
ポールソンもバーナンキもかなり冷静さを失ってたんやろね。
パニックに陥った状態で取った行動っちゅうのは、
大抵は後で考えて最適ではなかったことが多いもんや。
これまでの一連の政策が、大きく間違ってないことを祈るばかりや。
そやけど、ポールソンに脅されたら
やっぱり怖いから「ハイ」と言うてしまうやろな・・・
Posted by 松
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