2008年4月2日(水)
平和ボケの国 [まじめなお話]
4月1日からガソリンに掛かる暫定税率が廃止されて、
日本中がちょっとした騒ぎになっている。
1リットルあたり25円安くなるから、
40リットル入れたとして1,000円安くなる計算や。
早々と値下げを行ったガソリンスタンドに並んで1,000円節約するか、
早期値下げを見送ったスタンドで入れて時間を節約するか・・・
まあ、人それぞれやね。
気になったんは、道路財源がなくなってしもたことを理由に、
自治体が道路整備計画の凍結や延期を決めたことに対する報道。
お金が入ってけえへんようになったから、必要な道路整備もでけへんと、
自治体がその向こうにおる国民を巻き込んで被害者的な扱いになってること。
おいおい、ちょっと待ってくれよ。
これは別に昨日今日急に出てきた話ではないでしょう。
極端な言い方をすれば、去年の夏の参議院選挙で自民党が負けた時から、
想定されるシナリオとして十分対策を検討できることやったんとちゃうんかいな。
報道によると、長期間にわたって税率が下がったままになった場合を想定して
対策を立てていたところは少なかったらしい。
そのまんま東さんも、引き下げ反対とは声高に主張してたけど、
実際に引き下げられた場合の対策はどうなってたんやろ。
こずかいを引き下げられて、元に戻してくれと騒ぐんは子供でも出来る。
そやけど、引き下げられるんが事前に分かってたんやから、
なんとか影響を最小限に食い止める対策を前もって
立てておくんがリーダーの務めでしょうが。
もしそういったことを何にもせんと、ただ引き下げ反対と
騒いでただけやったら、危機管理能力ゼロと言われても仕方がない。
それとも、いまだに政府が何とかしてくれると思ってたんやろか。
それでもって、道路整備がでけへんようになった途端に、
税率の引き下げが全て悪いということになって
政府や自治体の無策への批判が何処かに消えてしまう。
なんでもかんでも反対する民主党が正しいとは言わんけど、
彼らは選挙で参院の過半数を取って、当然持ってる権利を
粛々と行使してるだけや。
それがい嫌やったら、大連立に賛成したらええねん。
自民党も、衆院の3分の2の賛成で税率を元に戻すみたいなことせんと、
「一生懸命やってこれだけ予算を削減したけど、
やっぱり25円全部なくなるんはきつい。
18円くらいはもう一回一般財源として引き上げさせてもらえまへんか?」
くらいのことは言えんのかな。
そしたら民主党も妥協するしかないと思うけどな。
この辺をしっかり追求する文化が育ってこやんと、
日本はいつまでたっても平和ボケの国のままでしょう。
嫌なことに対してひたすら目を瞑ってたら、
誰かが上手いこと解決してくれるとの幻想は、早いこと捨てるべきやね。
曲がったポジションも、目を瞑ってる間になくなってたらええねんけどな・・・
Posted by 松