多くのETFを開発しているパワーシェアとドイチェバンクが、またおもろい商品を出してきよった。

その名も、「ドル・ブリッシュ・ファンド」 と 「ドル・ベアリッシュ・ファンド」

ドイチェバンクが設定する為替バスケットに対してドルをトレードするファンドやけど、構成銘柄もユニーク。ユーロ、円、英ポンド、スイスフランとここまでは妥当、あとが何故かカナダドルとスウェーデン・クローナ。為替の人間に聞くとスウェーデン・クローナは結構注目を集めてる通貨らしいけど、豪ドルを差し置いて入るほどのもんか？とも思う。

ドイチェバンクは去年出した商品指数でも、銘柄を6つに絞ったり、小麦、コーンを入れて大豆をはずしたりと結構大胆なことをやりよった。商品の場合はそれなりに納得できたけど、今回のスウェーデン・クローナにもなるほど、という理由があるんかもしれんね。

パワーシェアはもう一つおもろいETFを3月から上場する。Dorsey Wright Technical Leaders ETF といって、テクニカル指標に基づいて株のポートフォリオを作るらしい。基本的にはRSIが高いものを買うらしいけど、ここまで来たら何でもあり、という感じ。

ドルブル、ドルベアETFにしても、商品指数にしても金ETFにしても、別に従来の市場で取引でけへんことはない。そやけど、ETFにした途端、飛ぶように売れ始めるのが現実や。ブローカーも個別銘柄を勧めてる暇あったら、新しいETFのアイデアを考えた方がええんかもしれん。

いずれにせよ、こうしたETFで投資家の底辺が広がればこれに越したことはない。商品分野でもどんどん新しいETFを開発して、一般の投資家に商品に対する興味や知識が広がればええと思う。まあ、この先色々と問題も出てくるとは思うけど、少なくともこれまでの商品業界よりひどくなることはないんとちゃうかな。日本でも、早くこうしたETFがメジャーになってくれればええね。