2009年8月20日(木)
インデックスファンド [まじめなお話]
表だってあまり騒ぐことはないけど、
トレーダー連中が結構気にしてるんが
CFTCによるインデックスファンドへの規制強化問題。
昨日はドイツバンクなどが小麦、コーン、大豆の取引で
投機ポジション規制免除の対象からはずれるとの発表があって
小麦には結構売りが集まった。
ドイツバンクといえば、何年か前に商品指数の発表をした時
絞りに絞った構成銘柄を見てなるほど、と唸った覚えがある。
小麦とコーンを組み込んで、大豆をはずしたあたりも衝撃があった。
そやけど、最近の風潮を見ると、このインデックスファンドが
投機悪玉論者の槍玉に挙げられてる感は否めへんね。
インデックスファンドはそれまで商品市場に縁のなかった投資家に
商品に対する興味を喚起した点で非常に功績が大きい。
こうした資金が入り込むようになってから、商品市場の値動きが
金融市場みたいになってきたのは確かやけど、それで何か悪くなった訳ではない。
市場をインデックスファンドに対して居心地の悪いして
投資家が商品から逃げていくようなことには絶対にさせたらあかん。
まあ、CFTCもそういう事は重々承知しているやろうけどね。
インデックスファンドに対して投機ポジション規制の免除を
認めるとか、認めんとかの次元じゃなくて、早いこと
彼らの属するカテゴリーを正式に作って、市民権を与えたらなあかん。
その上で、しっかりと規制すべきところはしたらええと思うけどね。
あれこれ理由をつけて当業者(Non Commercial)のカテゴリーに入れるんは、
やっぱり何処か胡散臭いもんがあるからね。
Posted by 松
2009年6月11日(木)
ポールソンの脅し [まじめなお話]
今日は、バンク・バンク・オブアメリカのルイスCEOが議会で証言。
メリルリンチを買収する際に、株主の損失につながる
重要な情報を隠したままで買収を実行したとの疑惑が持ち上がる中、
昨年12月には一時は買収案の撤回に傾いたけど、
当時のポールソン財務長官やバーナンキFRB議長の圧力で
しゃあなしに買収を強行したということらしい。
確かに年末時点でバンカメが買収案を撤回したら
マーケットは大騒ぎになってたわけで、
バーナンキもポールソンも必死になって説得(脅迫?)したんかもね。
そやけど、その判断が正しかっったんかどうかは、正直よう分からん。
本来潰れるべき金融機関を別のところに買わせて
当然のように買った方も危なくなったら
補助金を大量につぎ込んで何とか生き延びさせる・・・
そういった政策に批判的で、潰れるべきところはさっさとつぶして
きれいさっぱりと再出発するべきという人も多い。
リーマンブラザースを破綻させた後の混乱があまりにも
凄かったから、もう二度とこんなことは起こしたくないという
当局の心情も分からんではないけど、もしかしたらメリルが潰れても
市場は2度目っちゅう事で冷静に対応出来たかもしれん。
実際にどんな風にルイスさんが圧力を受けたんかはよう知らんけど、
後で問題になりそうな方法まで使ってたんやったら、
ポールソンもバーナンキもかなり冷静さを失ってたんやろね。
パニックに陥った状態で取った行動っちゅうのは、
大抵は後で考えて最適ではなかったことが多いもんや。
これまでの一連の政策が、大きく間違ってないことを祈るばかりや。
そやけど、ポールソンに脅されたら
やっぱり怖いから「ハイ」と言うてしまうやろな・・・
Posted by 松
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