今週のNYは国連関連イベントで大忙し。
鳩山新首相も気候変動サミットで、
当初は予定になかった基調演説を行い
温室効果ガスの25%削減を、高らかに打ち上げはった。

実現可能性については色々と批判もあるみたいやけど
首相デビューとしてはなかなかええ演説やったんとちゃうかな。

実際に25%も温室効果ガスを削減するとなると、
どう考えてもその分の経済成長を諦めやなあかんことになる。
国民の負担も、相当なもんになるやろね。

どの国もなるべく自分ところの負担を減らそうと、
あれこれと小細工をしてるんもミエミエや。
そんな中、自国の不利を承知であそこまでのことを
言い切ったことに価値があるんとちゃうかな。

リーダーシップをとるっちゅうのは、そういうこと。
自らが進んで一番厳しい道を歩もうとせえへん人間には
絶対に誰もついてけえへん。
日本の様々な技術を生かせるこの分野では、
リーダーシップを取るべきやとこれまでも言われてきたけど、
その道筋を、あっさりとつけることが出来たんとちゃうかな。

この先は経済的な負担もかなりのもんとなるやろうけど、
お金持ちの日本やったら、なんとか出来るでしょう。
ここで頑張ったら、世界の日本を見る目も変わるし、
他の分野でもっと主導権を取ることが出来るようになるかもしれん。

損して得取れや

一週間の日本出張から戻ってきた。
今日からまたNYで、いつもの生活パターンが始まるわけや。

帰りの成田空港は、連休のさなかということもあって
思ったよりも混んでたね。

そやけど、この5連休。
シルバーウィークかなんかしらんけど、
ちょっと問題ありまへんか？

この間に、欧米市場で株価が急落したら、
一体どうするねんやろ。
去年の9月にはリーマンショックがあった
ばかりやというのに、のんびりしたもんやね。

NYの証券市場は、4連休を作ったらあかんということで、
11月の感謝祭の翌日もちゃんとマーケットが開いてる。
911の後にはさすがに例外があったけど、
それが市場というもんでしょ？

相場を張ってて何が一番怖いかといえば、
流動性がなくなって、取引したいときに取引が
でけへん様になってしまうこと。

日本の先物業界では、かつて悪徳ブローカーの
代表的行為やったものに仕切り拒否ちゅうのがあるけど。
今週前半は、取引所が仕切り拒否をやってるようなもんや。
悪徳業者と違って、それで取引所が儲かるわけではないけど、
投資家に取ってはみれば同じことや。
こんなことを平気でしてるうちは、海外からの資金を東京市場に
呼び込むことなんか、絶対にでけへんよ。

もうそろそろ、横並びは止めた方がええんとちゃうかな？