2007年9月19日(水)
「決断」に拍手 [まじめなお話]
昨日のFOMC、バーナンキ議長をはじめとしたメンバーは、
かなり大きな「決断」をしたんやと思う。
基本的にはこの「決断」に拍手を送ってもええんとちゃうかな。
0.50bpの利下げの是非は、かなり時間が経ってみないと分からない。
エコノミストの中には、早速インフレを誘発するとの批判を展開してる
向きもおるようやけど、今の状況でインフレが手を付けられへんほど
加速するまでには、どう考えてもかなりの時間が掛かる。
FEDはまだまだこの点に対しては修正可能や。
そやけど、市場の信用不安のほうは待ったなし、放ったらかしにしといたら、
それこそ取り返しのつかん事態になると判断したんやろね。
インフレが加速するリスクを取ってでも、
大胆な利下げをして景気の悪化を食い止める。
もうかなり前からワシはこう主張してたけど、
議長もようやくその決断を下したということやろ。
一時期、このおっちゃんはほんまに教科書どおりにしか物事を
考えられへんのちゃうかと心配してたけど、どうやら杞憂に終わったようや。
そやけど、大変なのはこれからや。
これだけで全てが上手く回り始めるようになると考えてる人間は
あまりおらんやろし、この先追加利上げを促すような市場の動きが
見られることは、恐らく間違いないやろう。
議長がそうした局面で再び機動的に利下げが出来るんか、
そしてその後に来ることが予想されるインフレに対して
うまいこと対応できるんか。
まだまだ先の長い戦いになりそうや。
Posted by 松
2007年9月14日(金)
FOMCの見方はバラバラ [遊びなかま]
昨夜はNYに帰ってきていきなりのよそうかいがあった
来週にはFOMCがあることだし、FEDの金融政策も話題になったけど、
今回は参加メンバーの見方もてんでバラバラ、言うことが全く違う。
それだけ読みにくいということなんやろね。
唯一意見が揃ったんは、こうしたてんやわんやの状況では、
FEDのメンバーはできることなら何もしたくないというのが
本音なんとちゃうか、ってことくらい。
積極的に動いてこの危機を乗り越えよう、とかいう考え方は
官僚の人たちの頭の中にはないようや。
ただ、今回ばかりは何もせんわけにはいかんやろ。
あとは、利下げでも据え置きでも、ドル/円はもうちょっと
売られるんとちゃうか、という点でも結構意見が合ったと思う。
ところで、日本では安倍首相の突然の退陣で
政局がまたまた盛り上がってきてるようや。
突然の退陣について、あたりまえながら色々意見は出てるようやけど、
両手挙げて降参した人に対して、あれこれ言うても始まらん。
まあ、おつかれさんとだけいうとこか。
それにしても、相次ぐ大臣のスキャンダルを受けて、
首相の任命責任なんかが結構批判されてたけど、
その安倍さんを後継に指名した小泉前首相の任命責任はどうなんねんやろ。
どういうつもりで安倍さんを後押ししたんかは知らんけど、
安倍さんの大臣任命責任より、小泉さんの責任の方が
大きいような気がするけどな・・・
選ぶんやったら、少なくとも健康に問題のない人を選んでほしかったね。
Posted by 松
【 過去の記事へ 】