2007年9月24日(月)
アフマディネジャド in NY [まじめなお話]
日本では病に倒れた安倍首相の後を受け
福田自民党新総裁が誕生したけど、
悲しいかな米国ではほとんど取り上げられてない。
その代わりという訳やないけど、今NYのマスコミを賑わせているんが
国連総会出席のためNYを訪問中のイランのアフマディネジャド大統領。
WTC跡地を慰霊訪問したいとしてNY市当局に拒否されたり、
コロンビア大学の招待でスピーチが予定されていたのに対し
ユダヤ系を中心とした反対者のデモが繰り広げられたりと、
行くところ行くところで騒ぎを引き起こしとる。
そのコロンビア大学の講演では、「イランにはお前らの国みたいに
ホモセクシャルはおらんぞ」と発言、失笑とブーイングの嵐となったとか。
発言の意図はようわからんけど、話題だけはぎょうさん提供してくれたみたい。
NYに国連の本部があって、イランが国連に加盟してるねんから、
そこの大統領が総会出席のためにNYを訪問するんは至極当然のこと。
その際にこっちの大学の招待を受けて講演をおこなったり、WTC跡地にいったり
するくらい、特に目くじら立てることではないと思うねんけどね。
そら、イランが911テロに関わってたという明確な証拠でもあれば
話は別やけど、他にどのような意図があるにせよ、慰霊のために
訪れたいと言うてる人を拒否するんは、ちょっとばかし度量が狭いんちゃうかな。
ましてや、人前で話しをしたらあかんというのは、どういう理屈やねんやろ。
そんなに嫌やったら、国連から追い出したらええと思うねんけど・・・
Posted by 松
2007年9月19日(水)
「決断」に拍手 [まじめなお話]
昨日のFOMC、バーナンキ議長をはじめとしたメンバーは、
かなり大きな「決断」をしたんやと思う。
基本的にはこの「決断」に拍手を送ってもええんとちゃうかな。
0.50bpの利下げの是非は、かなり時間が経ってみないと分からない。
エコノミストの中には、早速インフレを誘発するとの批判を展開してる
向きもおるようやけど、今の状況でインフレが手を付けられへんほど
加速するまでには、どう考えてもかなりの時間が掛かる。
FEDはまだまだこの点に対しては修正可能や。
そやけど、市場の信用不安のほうは待ったなし、放ったらかしにしといたら、
それこそ取り返しのつかん事態になると判断したんやろね。
インフレが加速するリスクを取ってでも、
大胆な利下げをして景気の悪化を食い止める。
もうかなり前からワシはこう主張してたけど、
議長もようやくその決断を下したということやろ。
一時期、このおっちゃんはほんまに教科書どおりにしか物事を
考えられへんのちゃうかと心配してたけど、どうやら杞憂に終わったようや。
そやけど、大変なのはこれからや。
これだけで全てが上手く回り始めるようになると考えてる人間は
あまりおらんやろし、この先追加利上げを促すような市場の動きが
見られることは、恐らく間違いないやろう。
議長がそうした局面で再び機動的に利下げが出来るんか、
そしてその後に来ることが予想されるインフレに対して
うまいこと対応できるんか。
まだまだ先の長い戦いになりそうや。
Posted by 松
【 過去の記事へ 】