2009年2月12日(木)
ふてぶてしさ [いろいろ]
ガイトナーさんが10日に発表した新たな金融安定化策は、
どうやら景気ではなくベアを刺激してしもたみたいやね。
金融機関の不良資産買取りに関して
民間も入れた仕組みを作るとしたことと、
結局その査定や買取り方法について
具体的なプランを示されへんかったことが嫌気された、
っちゅうところかな。
個人的には不良資産の買取りというのはもともと不可能な話で、
早いこと他のプランを打ち出した方がええと思ってる。
去年ポールソン前財務長官がさっさと方針を転換した時には
それを評価すコメントを書いたけど、、
市場の期待はまだまだ高かったっちゅう訳やね。
ガイトナーさんが財務長官に指名された時には
ベアスターンズの破綻を回避させた立役者として
物凄い期待があったけど、ここへきて耳にするんは
若さへの不安と、ルックスが何となく頼りないっちゅう部分。
実務家のエリートやねんから、そっちの方には
もともと期待してなかったはずやけど、
海千山千、いかにも食わせもんという感じの
前任者と比べてしまうんかな。
まあ、役職がその人を作るっていうし、
能力はある人やねんから、もう少し長い目で期待しましょ。
半年後くらいに顔つきや動作にふてぶてしさが
出てくるようやったらええけどね。
くれぐれも精も根も尽き果ててぐったりして退任、
ちゅうことにはならんようにして欲しい。
そういえば最近の日本の首相はそんな感じで辞めていきはったな。
今の首相は色々問題多いけど、
ふてぶてしいところだけは合格点かもしれんね。
Posted by 松
2009年2月5日(木)
スピードが命 [まじめなお話]
景気対策法案の米上院での審議が、いよいよ大詰めを迎えてるね。
早ければ明日にも採決に持ち込まれるらしい。
9,000億ドル以上に膨れ上がった救済案は、
財政赤字拡大を懸念する共和党に配慮して
8,000億ドルにまで減額されるらしいけど、
それでもなかなかのもんと思う。
公的資金による救済を受けた金融機関の経営陣の報酬を
50万ドルまでに制限するっちゅう案も盛り込まれるようやしね。
あとは、これをどれだけ有効に活用できるか、
ガイトナー財務長官の腕の見せ所っちゅうわけや。
一方日本では、国民に一律に給付されるはずの定額給費金を
首相が受け取るか受け取らんかで何ヶ月ももめた挙句、
いまだに具体的な給付方法さえ決まってない体たらく・・・
今回の金融危機の一番の特徴がそのスピードの速さにあるんは
誰もが認めるところやと思うけど、
こんなのんびりしたことやっとってええんかいな?
相場やったら急な動きについていけず、
何も出来んままオロオロしてたら、
いつの間にか相場が行って来いで元に戻ってきて助かった、
ちゅうこともあるんかもしれんけど、
実際の経済ではそうもいかんでしょう。
共和党の閣僚を政権内に取り込みながら、
何とか妥協点を見い出そうと動いてるオバマさんを見てると、
日本の政治家はほんまに何かする気があるんやろかと思ってしまう。
まあ、比べるだけ酷っちゅうもんか。
Posted by 松
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