2009年2月5日(木)
スピードが命 [まじめなお話]
景気対策法案の米上院での審議が、いよいよ大詰めを迎えてるね。
早ければ明日にも採決に持ち込まれるらしい。
9,000億ドル以上に膨れ上がった救済案は、
財政赤字拡大を懸念する共和党に配慮して
8,000億ドルにまで減額されるらしいけど、
それでもなかなかのもんと思う。
公的資金による救済を受けた金融機関の経営陣の報酬を
50万ドルまでに制限するっちゅう案も盛り込まれるようやしね。
あとは、これをどれだけ有効に活用できるか、
ガイトナー財務長官の腕の見せ所っちゅうわけや。
一方日本では、国民に一律に給付されるはずの定額給費金を
首相が受け取るか受け取らんかで何ヶ月ももめた挙句、
いまだに具体的な給付方法さえ決まってない体たらく・・・
今回の金融危機の一番の特徴がそのスピードの速さにあるんは
誰もが認めるところやと思うけど、
こんなのんびりしたことやっとってええんかいな?
相場やったら急な動きについていけず、
何も出来んままオロオロしてたら、
いつの間にか相場が行って来いで元に戻ってきて助かった、
ちゅうこともあるんかもしれんけど、
実際の経済ではそうもいかんでしょう。
共和党の閣僚を政権内に取り込みながら、
何とか妥協点を見い出そうと動いてるオバマさんを見てると、
日本の政治家はほんまに何かする気があるんやろかと思ってしまう。
まあ、比べるだけ酷っちゅうもんか。
Posted by 松
2009年1月30日(金)
ほどほど [いろいろ]
オバマ大統領、ウォールストリートの高額報酬に怒り心頭・・・
経営危機に陥って政府の多額の支援を受けている金融機関の経営者が、
200億ドルものボーナスを受け取っていることに関して、
早速堪忍袋の緒が切れたみたいやね。
いまや一番危なっかしい銀行となっているシティーなんかは、
5,000万ドルでプライベートジェットの購入を予定していたらしく、
それをガイトナー新財務長官が諦めさせたっちゅうねんから驚きや。
利益を出して、多額の報酬を受け取ることあるやろうけど、
今はその時期ではないと、至極まともな意見を述べてはったけど、
彼らの場合は厳密にいうと将来確定する予定の利益まで
ボーナスの算定規準に入れててんから更に性質が悪い。
最近になって、ようやく将来損失が生じた場合のために
ボーナスの支払いの一部を先延ばしする方法を採り始めたらしいけど、
今まで全くそういった仕組みを検討してこなかったのは
あまりにもお粗末過ぎるね。
あれだけ複雑な金融商品を作り上げる頭脳があるねんから
もうちょっと筋の通った報酬体系をかんがえやなあかんやろ。
金融機関側は、優秀な人材を他に取られてしまうというのを
高額報酬を与える理由にしてるけど、
ほんまに優秀な人材はそんな理由だけでは動かんやろ。
逆に、自分の利益のことしか考えん危なっかしい人材を
排除できるという点で、報酬は低く抑えた方がええんかもしれんね。
オバマさんも、何も報酬をゼロにせえというてるわけやない。
彼らもそろそろ「ほどほど」ちゅう言葉を覚えた方がええんとちゃうかな。
Posted by 松
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