2009年8月6日(木)
スクラップ・インセンティヴ [いろいろ]
先月27日に始まった、米政府のスクラップ・インセンティヴ。
燃費の良い車に乗り換えたら、最大4,500ドルの
補助金をもらえるっちゅう、ありがたい政策や。
これが予想以上に好評で、すでに10億ドルの予算を使い切って
議会が20億ドルの増額を審議中。
下院はすでに承認、後は上院の結果を待つばかりとい状態。
10億ドル使い切ったっちゅうことは、単純に考えて
25万台以上の車が一気に売れてんから、これはすごいことやね。
オバマさんが打ち出してきた経済政策の中で、
最大のヒット作になるんは間違いないやろ。
苦境に立たされてる自動車会社も、
ちょっと一息つけたっちゅう感じかな。
それにしても、なんでこんなに成功したんか?
政策が飛び抜けて優秀やとは思えんけどね。
たぶん、うまいこと消費者のニーズにマッチしてんやろね。
ガソリンばかり喰ってる、大型車から
燃費のええ車に乗り換えたいというニーズや。
こっちに20年近く住んでて、米国人の大型車志向が
変わるなんてことは有り得へんと思ってたけど、
どうやらそうでもないんかもしれん。
髭面で図体のでかい米国人のおっさんが、体を折り曲げるようにして
小さい車に乗り込む姿なんか、想像することもでけへんけど、
これからはそうした光景があちこちで見られるようになるかもしれん。
それはそれで寂しいもんがあるけど、
時代がそっちの方に流れていってるということなんかな。
Posted by 松
2009年8月4日(火)
元大統領 [いろいろ]
3月から拘束されている米国人記者2人の解放を交渉するため、
北朝鮮を電撃訪問したクリントン大統領。
訪問そのものの是非はともかくとして、
不法に拘束された自国民を救うために立ち上がる
元大統領という構図は、やっぱり単純に格好ええね。
北朝鮮は対面を重んじる国やから、元大統領がわざわざ
訪れたとあっては鼻高々やろうし、大いにもてなして
それなりの見返り(記者の解放)も与えることになると思う。
大統領を退任した後北朝鮮やキューバを訪問、国際和平に貢献し
ノーベル平和賞まで受賞したカーター元大統領もそうやけど、
アメリカという国は元大統領の活用の仕方が上手いね。
退任後もこうした形で世界に名を知らしめることが出きるんやから
ほんまにやりがいのある仕事なんやと思う。
前任のブッシュさんも現役時代はさんざん批判されたけど、
名誉を回復するチャンスはまだまだいっぱいあると思うで。
振り返って、元首相という人があまりにも多い日本では
ほとんどそういった話は聞かんね。
元首相の名前が出てくるのは、政局絡みで自らの影響力を維持しようと
現政権に対して何か働きかけたりする時くらい。
鳩山民主党代表が、首相になった人はその後すっぱりと
政界から引退すべきと言ってたけど、ほんまにその通りやと思う。
ご隠居は自らしゃしゃり出ることなく、現役世代から
請われた時だけ出て行って、さりげなく仕事をしたらええねん。
いつまでも影響力を残して院政を敷こうとするから、ややこしくなる。
まあ、自分が現役の時に大した仕事がでけへんかったから
未練が残るのもしゃーないかとは思うけど。
会社も一緒で、元トップが会長やら相談役となって残ってるところは、
権限の委譲や経営改革がスムーズにいかんとおかしくなるところが多い。
もちろん、そうなるためには、今のトップが実力でその座を
勝ち取ることが必要最低条件や。前任者の引き上げで、
実力もないのにトップに上り詰めてしもた方に問題があることの方が多い。
ヒラリーさんとの熾烈な予備選を勝ち抜いて大統領の座を射止めた
オバマさんやからこそ、クリントン元大統領を上手く使うことが出来るんやろね。
Posted by 松
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