2007年4月13日(金)
ウラニウム先物 [業界うらばなし]
今日見てたニュースで目についたんが、「NYMEXがウラニウム先物上場を計画」 というやつ。
なにやら物騒な話やけど、石油価格の上昇で原子力エネルギーに対する関心が高まる中、原子力発電所などのヘッジ手段を提供するのが目的らしい。すでに関係者に対して需要の有無などを調査してるようで、実現の可能性も高いみたいや。もっとも、デリバリーは行われず、決済はすべてキャッシュになるらしい。ウランといっても取引対象が何なんかまでは分かってない。多分ウラン鉱石なんかな? まちがっても核燃料であるはずが・・・ 下手に受渡し地点になんか指定されたら、近所の人はたまったもんやないからね。
それにしてもこっちの取引所はいろんなアイデアを出してきよる。NYMEXもクリアポートを作って要望があれば何でも決済するようになってから、守備範囲も広がったみたいや。電子取引の普及で取引所の運営コストが大幅に下がったのも大きいんやろね。
先に上場した電力やCMEの天候デリバティブなんかも含め、こうしたやつはスペキュレーターが積極的に取引に参加するまでにはなかなか発展せえへんけど、ヘッジャーを対象にビジネスを広げていこうとする試みは正解なんと違うかな。取引が活発になれば、スペキュレーターは勝手に入ってくる。商品取引はヘッジ需要がなかったらただのギャンブル、市場の発展も望まれへん。日本の取引所も真剣にヘッジャーを取り込むことを考えんと、いつまでも芽が出えへんよ。おっと、いつまでもというのは間違いかも知れんな。ビジネスの世界で芽が出えへんかったら、消えてなくなるだけやからね。
Posted by 松