よそうかいではないけれど、週末にちょっとした飲み会に行ってきた。

この業界での例に漏れず、XXで大損したという話題で盛り上がる。なんでか知らんけど、あんまり大儲けした話は出てけえへん。不思議やね。

で、今回は学生ローン大手サリーメイ（SLM)のLBO提案受け入れの話。クレジット市場のことはあまり詳しくないので個別の案件までは見てなかったけど、ニュースでいきなり100bp以上値が落っこったらしい。いきなり100ポイント値が飛ぶ怖さは天然ガスなどで痛いほど経験してるけど、債券みたいな堅そうな相場でも起こるねんね。やっぱり、相場はなめたらいかんぜよ。

日本の市場関係ニュースで昨日今日と良く目につくんが、政府が取引所の抜本的な再編を促す方針を固めた、というやつ。証券、金融先物、工業品、農産物のすべてを網羅する「総合取引所」の創設を目指すときた。

今の状況に比べれば遥かに良くなると思うし、基本的には大賛成。そやけど、政府が促して総合取引所を創るというのはどうも引っ掛かるね。ロンドンやニューヨークなどと互角に競争できる金融市場の構築を急ぐとしてるけど、M&Aで取引所同士が凌ぎを削ってる欧米の業界と、政府主導の総合取引所が互角に競争できるとはどう考えても思われへん。前にこのコラムで、このところ躍進著しいICEが勢いに乗って東工取でも買収してくれたらええのに、と書いたけど、総合取引所になったらその可能性は万に一つもなくなってしまう。