2007年8月14日(火)
損切りは難しい [まじめなお話]
最近はほんまに金融市場が騒がしい。
ファンドの巨額損失や、資産凍結(新規投資と解約の一時停止)は
ほぼ毎日どっかでニュースを目にするようになってきた。
サブプライム問題も、いよいよクライマックスが近いんかな?
今日あったんは、ヘッジファンドやCTAなどの短期資金の運用管理を
やってる・マネージメントというところが、
顧客に対し資産の引き出しを一時的に停止するというやつ。
レバレッジが効いている商品市場でトレードする場合、
資金のほとんどをマージンに充てるなんてことは絶対にせえへんから、
当然かなりの量のキャッシュが宙に浮いてくる。
T-billなんかの短期債を買っておくこともできるけど、それでは万一の場合や
ポジションの積み増しなんかに機動的に応でけへん。
そこで、センティネルみたいな所に短期的なキャッシュの運用を委託するわけ。
長期的なリターンを狙ってリスク取ってるわけとはちゃうから、
任せる方も短期金利プラスアルファくらい出してくれて、
自由に資金を動かせたら御の字、のはず。
なんでこんなとこが引き出しの停止をせなあかんねんやろ・・・
それはさておき、理由がまたおもろい。
今顧客が資金を引き出させたら、市場で割安に評価されて証券を
言い値で処分せなあかんから、結果的に顧客に損失を与えることになるらしい。
顧客って、運用のプロばっかりとちゃうんかな?
そんなこと重々承知の上で、資金を引き出そうとしとるんやろう。
大体、売却せなあかん証券の価値が上がる保障がどこにあんねん?
保障があるんやったら、とっくの昔に上がってるやろ。
個人の場合とは状況が全く違うけど、
損切りがなかなかでけへんトレーダーの言い訳聞いてるみたいや。
ニッチもサッチもいかんようになる前に、
上手いこと相場が上がってきたらええね。
Posted by 松
2007年8月12日(日)
決断の時 [遊びなかま]
10日の夜は月一回のよそうかい。
日米欧の中銀による資金供給オペが行われた直後だけに、
話題は自然とそっちの方へ行った。
やれ次は何処の金融大手があぶないだの、FOMCの2日後に
金融を緩める政策をやらざるを得なかったバーナンキ議長は
土下座するべきだの、みんな言いたい放題や。
挙句の果てには、福井総裁にはこのような状況にもかかわらず、
断固として利上げを行って欲しいとのエールも飛び出す始末。
酒の勢いもあったんやろうけど、かなり過激な意見が飛び出してたわ。
前にこのコラムで、インフレと景気のバランスを取るのもええけれども、
いずれはどちらかに目を瞑って決断しやなあかん時が来ると指摘したけれど、
その前に今回のような形でなし崩し的な資金供給を行ったのはちょっと残念やね。
まあECBの供給量が一桁違うかったんを見ても、欧州の状況がかなり
深刻なんは間違いないから、それにお付き合いしたという面はあるんかもしれん。
いずれにしても、バーナンキ議長が「決断」をしやなあかん時が、
そこまで迫ってきてるのは間違いないやろう。
ここが腕の見せ所、まあ頑張ってください。
Posted by 松
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