2008年5月30日(金)
規制当局もグローバル [まじめなお話]
エネルギー先物市場における情報の透明性を高めるため、
監督機能を強化させるという昨日のCFTCの発表。
CFTCが規制強化検討中というのは前々から話が伝わってたけど、
ようやっと動き始めたみたいやね。
基本的には英国のFSAや取引所と協力してラージトレーダーの
ポジションを毎日把握しようとするなど、欧州にも米国流の
規制をかけようとするものと、最近の価格上昇の主役といわれてる
インデックストレーダーやスワップトレーダーに関する
情報をもっと収集しようというものの2本立てとなっているようや。
最近はロンドンで大きく値が動いてしまうことが多いし、
欧州勢の動向に注目するんはむしろ当然やろね。
インデックストレーダーの分も含め、もし集めた情報が公開されるんやったら
マーケットの分析にもかなり幅が出てくると思うねんけど、
実際にはどうやねんやろ。
そやけど、いくら米英の関係とはいえ、2つの国の規制当局が
あっさりと協力関係を築いて情報を共有してしまうところは、
さすがというしかないね。マーケットがグローバルになれば、
当局もグローバルになるしかないっちゅうことか。
いつか日本の金融庁と欧米の当局が協力するなんてことは
はたしてあるんやろか・・・
グローバル化に対する世界の流れに対して、
どんどんとおいてけぼりを喰らってる日本、
関西の3取引所が協力します、とかいうてる場合やないでー
ところで、CFTCの発表でもうひとつ気になるんが、
去年の12月から始まったという取引に関する調査が継続中やという部分。
今のところ、どういった企業のどういった取引が調査の対象となってるんか
詳細は全く分からんけど、もしかしたらそのうち何か大きな
もんにつながることになりそうやね。
こういう調査は普通公表するもんとチャウだけに、ちょっとびっくりや。
そういえば昔ブローカーをやってた時、当時の親会社について
CFTCから聞き取り調査を受けたことがあったような記憶があるわ。
うちの場合は別に大したことじゃなかったけど、
今頃戦々恐々となってるとこもあるんやろか。
あれだけ一気に値が上がったら、何かやったやつも
やっぱりちょっとはおるんやろね・・・
Posted by 松