2007年4月11日(水)
バッキンガム宮殿で石油開発を [いろいろ]
空いた時間にニュースを検索していたら、飛び込んできたのが ”$100/bbl” という文字。ロイター主宰のヘッジファンドとプライベートイクィティーのセミナーで、あのジムロジャースはんが言いはったらしい。新規開発が伸び悩む中、中国やインドの需要が増加、インフレ調整後の過去の最高値を超えるという予想。過去の高値というのが、今の水準では1バレル100ドルという訳や。
商品市場の上昇は後15年続くとか、相変わらず派手な話をいっぱいしてはるみたいやね。15年後に商品市場がどうなってるんかは見当も付かんけど、仮に予想が外れても、この話のことを誰も覚えてないのは確かやろね。
それにしても、ロジャースおじさんは相変わらず表現がおもろい。原油が200ドルになったらホワイトハウスの芝生で石油の掘削が始まり、300ドルになったらバッキンガム宮殿でも始まるときた。現時点ではそれだけ新規開発が行われていないことのたとえ話。
実際、欧米の石油メジャーは今の価格水準でもそれほど新規開発に本腰を入れてるとは思えん。頑張ってるのは中国やインド、ブラジルといった新興国と、原油高でお金持ちになった中東諸国。最初の勢いは良かったけど、鉄鋼その他の価格上昇でコストが大幅に膨れ上がり、原油価格が下がってしもたらたちまち大赤字のピンチに立たされてるところもあるみたいや。代替燃料の開発で劇的な変化がない限り(近い将来にはあまりありそうにもないけど)、100ドルというのは決しておじさんのホラではなさそうや。
Posted by 松