2008年2月6日(水)
マケインは負けへんでー [いろいろ]
昨日はスーパーチューズデー
全米20以上の州で大統領予備選が行われる、ビッグイベント。
今までやったらここで候補者の目星が大体ついたもんやけど
今年はご存知のように民主党はクリントン、オバマ両氏が大接戦。
カリフォルニアやニューヨークといった大きいところを取ったクリントンさんの方が
ちょっと有利なような気もするけど、勝った州の数ではオバマ君も負けてない。
今回はもともと民主党が優位だったところへ、このデッドヒートで
メディアの注目も余計に民主党に集まるやろうから、
この戦いが事実上の大統領選になるんやろね。
一方、共和党の方は、マケインさんでどうやら決まりそう。
過去の予備選では、圧倒的に不利な状況でも何かと注目を浴びて、
「もしかしたら」と何度も期待させてくれたこの候補。
「マケインは負けへんでー」とよう冗談でいうてたけど、
今回はほんまに大統領候補になりそうや。
惜しむらくは、70歳を超えてるその年齢かな。
世論の逆風をものともせず、イラクへの兵力増強を一貫して主張するなど、
自分の主義主張を通す信念の人。こういう頑固者がちゃんと支持されるところが、
アメリカっちゅう国の懐の深さやね。
彼に民主党の元副大統領候補やったリーバーマンが副大統領候補として
くっついたらええのになあ、っと個人的に思ってたけど、
そんな夢もまんざらではないんちゃうか、って思わせてくれる勢いや。
基本的にわしは民主党支持やけど、
マケインさん、最後まで頑張ってやー
Posted by 松
2008年2月3日(日)
チャイナフリーとインフレ [まじめなお話]
今日本で大騒ぎになっている
冷凍ギョーザへの農薬混入問題。
現時点ではどこで農薬が混入したか分かってないし
原因は中国ではない可能性もある。
そやけど、これで中国製品の品質に対する信頼が更に低下、
中国製を避ける、いわゆる「チャイナフリー」が加速するのは明らかやろね。
これまで中国、特に農村部からコストの安い労働力が大量に供給され、
世界中のありとあらゆるものの価格に対して大きな押し下げ圧力となってたんは
誰もが認めるところや。
アメリカが"Goldilocks"とかいうてインフレ無き経済成長を謳歌できたんも
まさにこの中国の安価な労働力のおかげ。
テクノロジーの発達に伴う労働生産性の向上という面も確かに大きいけど、
経済がグローバル化するなかでも中国の存在はそれ以上に大きかったと思う。
最近はこうした安価な労働力もさすがに飽和状態に近づいてきており
いずれ物価上昇圧力が圧力が強まると懸念する声も出始めてたけど。
まだまだ大きな心配をするには至ってなかった。
ところが、この「チャイナフリー」によって、
それが大きく崩れるかもしれん。
安価な中国製品を避ける傾向が急速に強まるか、
安全性に対して厳密な検査を行うようになれば、
そのコストはすぐに物価に跳ね返ってくるんとちゃうかな。
原油が100ドルになるまで上昇しても何とか低く抑えられてたインフレが、
中国製品の締め出しによって急速に加速する可能性があるわけや。
2008年はインフレの年になると、常々いうてきてるけど、
また一つそれを後押しする材料が出てきたというわけや。
Posted by 松
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