2008年10月14日(火)
落とし前 [いろいろ]
すったもんだの騒ぎの挙句、
米国が下した決断は、2,500億ドルに上る
金融機関への直接資本注入やった。
この決断の根拠となる金融安定下法を下院が否決するという
サプライズがあったのが、もう遥か昔のような気がするね。
この間やきもきのしどおしで、一時投げやりになって暴落した市場も、
ちょっとは落ち着くことが出来そうや。
2,500億ドルのうち1,250億ドルは、大手9行に注入されるらしい。
シティーとJPモルガンは250億、メリルを買収することが決まってる
バンクオブアメリカもあわせて250億。
そうそう、ゴールドマンサックスとモルガンスタンレーにも
100億ドルずつが入るらしい。さっき9行と書いたけど、
この2つも銀行になるねんね。
モルガンスタンレーは東京三菱UFJから、90億ドルの融資を受けたばかり。
一気に190億ドルを手にしたことになる。
これだけ助けてもらってんから、きちっと襟を正してもらわなあかん。
多分、これから司法当局が動き出し、
経営者を中心にかなりの逮捕者がでることになるんやろね。
この辺がアメリカの凄いところで、落とし前はちゃんとつける。
その昔S&Lが破綻したときも、1,000人以上の逮捕者が出たらしい。
まあ、金融機関もそのあたりは承知の上の話、
今頃はあたふたと倹約に走ってるころとちゃうんかな?
そういえば、家の近所のワールドファイナンシャルセンターでも、
少し前まで夕方遅くになると幹部の出迎え用のリムジンが
所狭しと並んでたけど、最近は1、2台がええところや。
これから年末にかけてはパーティーシーズン本番やけど
こっちも寂しくなりそうや。
まあ、しゃあないか
Posted by 松
2008年10月9日(木)
身近な大統領 [いろいろ]
7日にはマケイン、オバマ両大統領候補による第二回目の討論会があった。
金融市場が混乱を極める中、経済に強いオバマ候補が俄然有利になってきた中、
マケインさんがどのように盛り返すのかが見ものやったけど、
残念ながら、返り討ちにあったっちゅう感じやね。
特に、今回は聴衆の中で彼らからの質問にも答えるという、
タウンミーティング方式というのがダメ押しとなったんとちゃうかな。
この方式では候補者は基本的に立ったまま、
時折り聴衆の中を歩きながら発言する。
すらりと背が高くて、かっこいいおじさんと
いう感じのオバマ候補に対し、
マケインさんはちょっと背中が曲がった、
よぼよぼのおじいさんと言う表現がぴったり。
発言内容もそうやったけど、ルックスで大きく水をあけられてしもた。
このさき、形勢逆転はちょっと無理なんとちゃうかな・・・
また、これは人から聞いた話やけど、
普通のチャンネルでは討論が終わった後は
すぐにコメンテーターの解説に画面が切り替わったけど、
議会中継専門のC-SPANでは30分くらいは会場の様子を写してたらしい。
討論が終わって一通り聴衆と握手したりした後、
疲れたんかすぐに帰ってしもたマケインさんに対し、
オバマさんはいつまでも残って、握手や記念撮影に応じてたらしい。
最後はみんながオバマさんの周りに集まっての大撮影会に
なってたっちゅうからすごいね。
クリントン前大統領もこうしたタイプやったけど
こうして市民の中に溶け込むことの出来る親しみ易い性格は、
やっぱり最後にはものを言うんとちゃうんかな。
米国初の黒人大統領誕生は近いみたいやね
Posted by 松
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