2008年10月24日(金)
庶民感覚 [まじめなお話]
今日は久しぶりに日本のお話
最近、麻生首相がホテルのバーに連日入り浸ってるという理由で
マスコミの攻撃を受けてるみたいやど、一体何が悪いねんやろ?
もともとお金持ちなんやし、一国の首相がまさかガード下の
飲み屋で一杯やるわけにもいかんと思うねんけどね。
庶民感覚がないというのがその理由らしいけど、
庶民感覚って、一国のリーダーとしての資質の中で
そんなに重要なもんなんかな?
少なくとも、庶民と全く同じ感覚では、
総理大臣は絶対に務まれへんと思うけどね。
太平の世の中やったら、暇つぶしにはちょうどええ話題かも知れんけど
世界中が100年に一度の金融危機に直面してる状況で
今の日本のリーダーは一番何を求められているのか
しっかりとした議論が全くされていない中で、
ホテルのバーの話で盛り上がってるっちゅうのはほんまに情けない。
藁に不思議難は、ホテルで飲むのを慎めとか
庶民感覚をもっとアピールしろとかいう人が出てくること。
大体、最近の首相はみんな二世議員やねんから、
庶民感覚を要求する方が無理でしょう?
ほんまに庶民感覚を持った首相が必要とされるねんやったら、
選挙で自民党に投票せえへんかったらええだけの話。
彼には彼の得意分野があって、そこを評価したったらええのに、
周りがあれこれ注文をつけて人格そのものを変えてしまおうとする、
日本人の悪い癖やね。
どんな人間でも100%完璧ということはないねんから、
何か事を成そうとする時は、足りない部分を周りに助けてもらいながら
自分の得意な部分を伸ばし、目的を達成するのが重要。
そうしたスタッフをそろえることが出来るのかどうかも含めて
政治家の力量、っちゅうもんでしょう。
ホテルのバーの記事を取り上げるタブロイド紙があるのはええねんけど、
こうしたもっと重要なことをしっかりと議論できる
土壌が育っていないのが、日本の一番の問題点と違うかな。
Posted by 松
2008年10月23日(木)
堕ちたマエストロ [まじめなお話]
今日は下院の監視・政府改革委員会で
グリーンスパン前FRB議長が今の金融危機について証言をしはった。
OPEC総会の前日ということで関係閣僚からのコメントが
次から次へと流れてくるんで、その処理に追われて
結局直接見ることはでけへんかったけど、
どうやら、CDS(クレジット・デフォールト・スワップ)などの
デリバティブ商品についての規制を緩和し過ぎたんは
誤りやった、ちゅうことを認めはったらしいね。
ちょこちょこっと色んなメディアの記事を見てたら
やっぱり批判的な意見が圧倒的やね。
特に、現役時代にはCDSを賞賛する発言を何度かしてるから、
その部分を引っ張り出されて、あれこれと叩かれてた。
ニュースに読者がコメントを付けられるサイトでは
議長時代の報酬返せーっちゅう意見も多かったね。
で、とりあえず証言だけは目を通した。
まずは100年に一度の信用の津波被害が起こっていると、
これは天災とでも言わんばかりの書き出し。
後は、現役時代には考えられへんくらい明瞭な文章で
その経緯や問題点をあれこれと綴ってはる。
ただ、どう贔屓目に見ても、「責任逃れしたいんです、
もうええ年齢やし、このまま静かに余生送らせてくれー」
という思いが伝わってくる感じやね。
CDSという、核燃料を搭載して時速500kmで空まで飛ぶことが出来る
スーパーカーが開発されて、
「こいつは素晴らしい、これに乗ってもっと効率的に生活しよう」と
皆に宣伝したんが、グリーンスパンさん。
制限速度が決められていて信号もある道路を走る訳でもないし
なんか新しいルールが必要なんとちゃうか?という声を全く無視して、
速度制限なしのアウトバーン状態にしてしもた。
で、いざみんなが使い始めると、案の定その辺を300kmや400kmで
びゅんびゅん走り始めるやつが出てきた。
みんながちょっと心配になってきた時にも、
最新鋭の安全装置がついてるから事故が起こることもないし、
万が一起こったとしても誰も怪我することはないと、
最後まで制限速度や信号を作ることをせえへんかった訳や。
挙句の果てには、一人が大事故を起こしたんをきっかけに
全員が巻き込まれる大惨事になってしもた。
CDSの性能のよさを宣伝したんまでは良かったけど、
運転はドライバーの自己責任に任せといて、
誰も高速で街中をぶっ飛ばすとは思わんかった・・・
っていうてるようなもんかな。
まあ、今までマエストロだの、神様だの言われて
一杯ええ思いしてきてんから、ちょっとは批判を受けた方がええんやろね。
ところで、いかにも小市民的な興味で申し訳ないけど、
この先、彼の講演料はいったいいかほどになるねんやろ・・・
「金融危機はこうして作られた」みたいな内容の講演は
さすがにでけへんやろな。
Posted by 松
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