2008年12月15日(月)
ヘッジファンドの信用 [いろいろ]
米ナスダック元会長バーナード・マードフによるあきれた詐欺事件。
被害が500億ドル以上に及ぶと報道されていたから、
顧客の方もそれなりの面子が揃ってたんやろなと思ってたけど、
案の定、大手の金融機関の名前がぞろぞろと出てきた。
スペインのサンタンデール、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、
BNPパリバに野村證券あたりが主要顧客やったみたいやね。
この件はあまり詳しくないんでようわからんけど、
米系の金融機関の名前がでてけえへんのは、もともと営業対象に
なってなかったんか、それとも実態を知らぬはヨソの国の
もんだけやったということなんか。
ただでさえ信用が収縮して投資家のリスク許容度が低下している時に
こういうのが出てくると、他のヘッジファンドは更にやりにくくなるね。
これは情報開示が極めて限定的なことの一番のマイナス面、
今後はヘッジファンドも監査をいれるなりして、
透明性と信用度を引き上げていかんことには
資金も集まらんようになるんとちゃうかな。
その分コストが上がるけど、こればっかりはどうしょうもないやろ。
こうなってくると、毎日ステートメントでポジションをチェックできる
CTAを使うんが、一番安上がりで信頼が置けるということになる。
少し経ったら、「安全でリスクの低い商品市場に投資しませんか?」
というのがセールストークになってたりして・・・
Posted by 松
2008年12月11日(木)
エリートの失敗 [いろいろ]
昨日は、月一回のよそうかい
一年ぶりくらいに参加してくれた懐かしい顔もあったりして
いつものように楽しい時を過ごさせてもらったわ。
そこで話題になったんは、米企業経営トップの高額報酬。
このところニュースにも頻繁に登場するし、
みんなどうしても気になってしまうみたいやね。
日本の会社の給与形態で働いている駐在員が多いこともあって
やっぱり、高額報酬には否定的な意見が多かったね。
その時に聞いた話やけど、GMのワグナー会長なんかは、
入社して間もない頃から幹部候補生として特別待遇を受け、
エリート教育を受けてきたらしい。
若いときから運転手や秘書が付くような環境に
どっぷりとつかってしもたら、いつのまにか
プライベートジェットを使うことも当たり前になってしまうんやろね。
こうしたエリートさんは、ええ時は存分に能力を発揮するけど、
失敗した時に極端に脆くなる人が多い。
トンでもない間違いをしでかして、誰かに怒られた経験もないんやろね。
今のような状況は、そういう人たちにとっては
めちゃくちゃ厳しいんやろね。
まあ、これで一度大きい失敗を経験してんから、
次からはもっと上手い事できるようになるんとちゃうかな。
そやけど、失敗した時は、潔くそれを認めて責任も取らなあかん。
儲かった時に天文学的なボーナスを貰うんは勝手やけど、
失敗した時は、その分も含めて痛い思いをせなあかんのんとちゃうかな。
Posted by 松
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