2006年10月30日(月)
インドネシアは減産しないーOPEC代表
[エネルギー]
インドネシアのラーマンOPEC代表は、先の緊急総会の合意に基づく減産を実施しないと語った。同国の減産割当は日量3万9,000バレルとなっていましたが、「もともと生産枠を大きく下回る量しか産出していないのに、これ以上減らす必要がどこにあるのか?」とも。また、他の加盟国はインドネシアの状況を理解しているはずともコメントしている。
インドネシアは施設の老朽化などで年々産油量が減少、ここ数年は原油の純輸入国に転じている。どちらかと言えば消費国の立場から、価格は下がるほうが良いのだろう。もともとは今回の減産割当からも外れていたのだが、総会で減産量を120万バレルまで引き上げると言うサプライズがあったため、急遽減産を割り当てられたとも考えられる。今回の発言自体が大きな影響を及ぼすとは考えにくいが、こういうところからOPECの結束が緩んでくれば、この先需給を引き締め価格を下支えすると言う彼らの目論みの達成は難しくなるかもしれない。
Posted by 松