2007年7月19日(木)
ABX指数は今が旬 [遊びなかま]
今日のダウは終値ベースであっさりと1万4,000ドル台を突破。
年初からずーと弱気のわしも、さすがにお手上げや。
その裏で熱く?盛り上がってんのがサブプライムローンがらみの市場。
これのリスク指標とされるABX指数っちゅうやつが、
一躍脚光を浴びるようになった。
商品に軸足を置くわしは今年に入るまで、
存在すら知らんかった代物や。
最初に問題が露呈した2月の終わりにかけて一度大きく下げた後、
しばらくはそのあたりの水準でおとなしゅうしてたけど、
5月の終わり頃からドドドドドーっと下げ足を速めてきよった。
下手な商品市場よりおもろい
よそうかいのお友達に聞いたら、最初の頃はサブプライム関連のCDO(これも今流行ね)を
持ってる連中なんかのヘッジ売りがまっとうに出て下げてたらしいけど、
最近はどう考えても短期の利ざや狙いのヘッジファンドなんかが
バカスカ売り買いしてるらしい。
せやから、値動きはめちゃくちゃ荒いけど、流動性は結構あるって言ってたな。
どんな相場でも、動くとなったら参入してくるやつっていうのは必ずおんねんね。
そやけど、こういった連中が主流を占めるようになったら、相場もそろそろ終局が近い。
もう一回か二回びっくり来るくらい下げて、その後急速に反発して終わり、
っちゅうのがお決まりのパターンや。
こればっかりは、商品でもこうした訳の分からん相場でも大体同じ。
けど、問題はこれでおわるわけではないらしいな。
先に出てきたCDOちゅうやつは、流動性が全然ないから、
プレーヤーが動かん買ったら、値のつけようがないらしい。
みんな、値がついて証券の評価が決まるんが怖いから、
さわらぬ神に祟りなし、でそーっとしてるらしい。
このまま相場が回復したらええけど、
含み損というやつは、なかなか隠しとおせるもんではない。
どっかで必ずあぶりだされてくるっちゅうのが世の常や。
証券をぎょうさん抱えるファンドの破綻に伴う清算とか、
マージンに耐えられんようになって投げ売りするところが出てくるんか、
それとも他にもパターンがあるんかはよう知らんけど、
一旦表に出てきたら最後、どれだけの混乱が起こるんかは想像もつかん。
バーナンキさんは500億から1,000億ドルの損失が出るって
今日の議会証言で言うてたけど、それ以上かも知れん。
わしのお友達も神経すり減らしながら頑張ってるみたいやけど、
あんまり首を突っ込んで大火傷を負わんように・・・
Posted by 松
2007年7月18日(水)
目を瞑る時 [まじめなお話]
先週の木曜にアップデートしてから、あっというまに一週間。
空いた時間にサーバーの移行準備とかを進めてるから
どうしてもこれを書くのが後回しになってしまう。
今日はバーナンキFRB議長の議会証言があったから
奇しくも先週の続き見たいになってしもた。
結局、バーナンキ議長が何処へ行くのかは判らずじまい。
証言内容もこれまでと大きな違いがあるわけでもなく、
やっぱり、どうするつもりなのかは見えてけえへんかった。
学校の先生やからというて、まさか同じ事を繰り返し
しゃべってたらええと考えてるわけではないとは思うけど・・・
本人も言うてるよう、住宅市場の落ち込みはこの先他の分野に
影響する可能性があるし、サブプライムで金融市場もあぶなっかしい。
かといってインフレはまだ完全にコントロールできてないし、
本人も満足してないというてる。
FOMCの声明では、政策方針は今後の経済指標などのデータを基に
判断するというてるけど、全てのデータに目を通してたら、
結局何もでけへんようになる。
数あるデータのうち、敢えて何かに目を瞑ってでも決断するのが政治やし、
それがその人の度量や才能というもんや。
彼にもいずれそういう時が来るねんやろね。
Posted by 松
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