2008年3月10日(月)
ビール後進国 [いろいろ]
日経のニュースサイトを見てたら、外食大手のワタミがアサヒビールの
出資受け入れを発表したとの記事が目に付いた。
ワタミでは国内店舗では関係が深いサントリーのビール系飲料のみを販売してたけど、
出資をきっかけに4月から居酒屋「わたみん家」で扱うビール系飲料を
「スーパードライ」ななんかのアサヒの商品に切り替えるらしい。
以前もここで書いた記憶があるけれど、ビール好きの人間にとって、
日本に行って一番がっかりするんが、飲み屋でビールの種類が選ばれへんこと。
日本酒やら焼酎やらはあんなに種類がぎょうさんあって、選び放題やのに、
ことビールになると、せいぜい生か瓶ビールかを選ぶくらい。アルミ臭い缶ビールが出てけえへんだけめっけもんという感じまでする。
日本字はビールの消費量だけはいっちょまえやけど、ほんまにビールを
飲む文化が育ってない。ワインにうんちくをたれる輩があちこちに
うじゃうじゃおることを考えたら、ほんまに信じられへん。
そうした文化を押さえつけてきたんが、ビール会社の販売戦略と
それにどっぷりと浸かってる外食産業や。
日本のビジネスは生産者側の理屈だけで成り立ってるっちゅう現実が、
これほど顕著に表れてる分野も珍しい。
ワタミの社長さんは結構いろんなところええ事いうてはるし、
一目置く人物の一人だけに、ちょっと残念やね。
ほんまにお客さんのことを第一に思ってるんやったら、
ビール好きの人間のことも考えて、ビールのメニューをもっと増やして欲しい。
古い悪しき慣習は打ち破るためにあるんやで、社長さん。
期待してまっせ・・・
Posted by 松