2008年3月12日(水)
日銀総裁はほんとに必要? [まじめなお話]
最近、日本のマスコミを賑わせている日銀の次期総裁指名問題。
予想されていたことやけど、民主党が政府の指名した武藤候補に対して
ノーの回答を示し、白川副総裁以外は後任が決まらない異例の事態となってしもた。
マスコミの論調としては、サブプライム問題などの影響で日本経済が
極めて重要な局面を迎えているときに、総裁不在という状況を作るべきではない、
というのが主流になってるみたいやね。
そやけど、国際市場では、この問題は情けなくなるほど注目されてないわな。
これがFRBの後任選びやったら大騒ぎになってるやろうけど、
乱暴にいうたら日銀の総裁なんか誰がなっても同じ、ちゅうとこやろか。
今の福井さんにしても、あれだけ異常なまでの低金利状態からの脱却を主張しながら、
結局はなにもできんまま人気満了となってしもた。
グリーンスパンみたいな、ある種強力なリーダーシップを求めん限り、
市場が興味を示さんのも当たり前や。
極端に言えば、総理大臣が誰になっても大した変わりはない、ちゅうのが
実際のところやろう。小泉さんの時は、なんかやるんちゃうかな、と興味深く見てたし、
人事なんかもちゃんとチェックしてたけど、安倍、福田と変わるうちに
ほとんど見んようになってしもた。
官僚が全てを牛耳っている今の状況が変わらん限り、
日銀総裁ごとき(失礼!)に大騒ぎする必要はないと思う。
このまま総裁が不在の状態となって、一体何がどうなんねんや、と言いたい。
株が更に下がる?株はこの先も確かに下がるやろうけど、別に日銀総裁のせいではない。
仮に日銀総裁が無事に決まったとしても、それで株が上がると考えるやつはおらんやろう。
円が売られる? 日銀の方針がここ数年の為替市場に与えた
影響の低さ(ほとんど思い当たらん)を考えれば、
ほとんど期待することはできんやろう。
出来れば、これを機会にみんなが日銀の仕事について興味を持つようになるべく、
その資質について徹底的に議論して欲しいね。
Posted by 松
2008年2月24日(日)
バイオ燃料旅客機 [まじめなお話]
バージンエアが、ロンドンのヒースローからアムステルダムに向けて、
乗客の乗っていない旅客機を飛ばすらしい。
ジェットエンジンを動かすのは今をときめくバイオ燃料、
今回はそのテスト飛行というわけや。
自動車のディーゼル燃料の世界ではかなり普及してきたけど、
飛行機では初めての試みとなるらしい。
もちろん、最近はバイオ燃料っちゅうても手放しで歓迎される訳ではない。
原料が食糧である限り、バイオ燃料の普及は食糧不足や
食品価格の上昇につながると、否定的な意見も多いんや。
ちなみに、バージンエアは原料が何なのか、
明らかにしてへんらしい。
バイオ燃料が長期的に使用可能であるかは別にして、
世界のあちこちでこうした代替燃料の利用についての研究開発が進み、
色んな試みがなされていることは、素直にええことやと思うけどな。
エネルギーは、これから先も人類の大きな問題の一つであり続けるやろね。
中国やインドなどの新興国のエネルギー浪費を批判する声もあるけど、
それは日本や欧米の国々が昔通って来た道でもある。
先進国の連中が率先して文化的な生活を棄てる覚悟もないのに、
彼らに石油を使うな、ちゅうても無理な話や。
結局最後は技術の発達に期待する道しか残ってない。
日本は省エネの技術が進み、世界でも有数のエネルギー効率の高い国。
こうした技術は、もしかしたら人類の未来を救う可能性があるのに、
積極的に何かをしようとする動きはどうも見えてけえへん。
見えんところでは色々とやってるかもしれんけど、
お隣の中国なんかに対して積極的省エネ技術の移転を動かすような
国家プロジェクト大きい動きが出てくることはないんかな。
結構、ええチャンスやと思うねんけどね。
Posted by 松
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