2006年10月19日(木)
ゴールドは600ドル台維持?
[メタル]
今日はゴールドが久しぶりに600ドルの大台を回復。
10月に入って大きく売られ、
一時は570ドルを割り込むまでに値を崩したが、
その後は比較的堅調に推移してきた。
もともとこの季節はインドなどアジアの
宝飾需要が強くなることが多いし、
なんといっても北朝鮮の核問題で
地政学リスクは高まる一方だ。
個人的には、そろそろ本格的に
値を持ち直しても良いのではないかと考えている。
一方、上値を重くする要因が多いことも確か。
目先のインフレ懸念は相変わらず落ち着いており、
インフレ連動債と通常の米国債のスプレッドも
広がる気配が見えない。
原油価格も相変わらず低迷。
何よりも米株が好調なのが厳しい。
今日はダウ平均が終値ベースで
ついに1万2,000ドル台を突破している。
商品全般に言えることだが、
株がある程度下がる気配を見せないと
本格的に商品市場に資金が流入してこないだろう。
もっとも、インフレに関しては少し先が見えにくいが
株や原油はそれほど金にとって悲観的ではない。
現在はOPEC緊急総会の結果を待っている状況だが
サウジが減産に強い意欲を示したことで
少なくともこれ以上大きく売られることはなさそうだ。
12月のナイジェリア総会で50万バレルの
追加減産を行う可能性も高まってきた。
株の方は指標など足もとの数字に比べ、
明らかに上昇ペースが速すぎる。
もしかしたら11月の中間選挙あたりまで
(上昇トレンドが)続くのかもしれないが、
いずれ、大きな調整局面が来るのは間違いないだろう。
そろそろ金でも買い建てて、じっとその時を待つのも良い頃か。
Posted by 松 コメント ( 0 )