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2008年3月24日(月)

元本確保が目標の運用? [まじめなお話]

朝日新聞のニュースサイトを見てたら、
投資信託の苦情・相談が急増してるっちゅう記事が目に付いた。

国民生活センターが集計した全国の相談件数は、
07年度に過去最高の約1,000件に達する見通しらしい。
1,000件が多いんか少ないんかはよう知らんけど、
トラブルの背景にあるんは、相変わらず証券会社の説明不足や
投資家の理解不足みたいやね。

記事では元本確保型の商品や、リスク限定型の投信に対する
注意点を指摘してたけど、要するに、損はせえへんと思って買った商品が、
実際には元本割れを起こしてしもたんがトラブルの背景にあるらしい。

リスク限定型は、ある一定の水準までは元本を保証するっちゅうから、
所謂ノックインと言われてる仕組みの商品みたい。
元本確保型は、サイトによると満期時の元本確保を目標に運用するとあるけど、
いったいどういうもんやねんやろ?言い換えたら、自分らの手数料分だけを
何とか確保するっちゅうのが運用の目的になると思うけどな。

どっちにしても、相変わらず日本人は元本確保に弱いねんね。

リスクとリターンの関係は十分に頭で分かってるはずでも、
目の前に「元本確保」の文字が躍ればそっちに傾いてしまう。

思うに、これは無謬主義、減点主義型の日本社会故の現象なんやろね。

間違いは絶対に犯したらあかん、一つでも失敗したらそれで終り・・・
特に官僚をはじめ、権力層や公共性の強い職業、機関に対して
国民が無謬を求める傾向はめちゃくちゃに強い。
職場でもそう、会社でなんか失敗をやらかした際の反省文は、
今後一切こういうことが起きないよう、誠心誠意努力を重ねて・・・
ちゅうやつが決まり文句になってる。

「今後もこういう失敗は十分にあると予想されるため、その時でも
出来るだけ被害(損失)を少なくするためにこういう対策を立てました」
なんていう極めて論理的なことは、間違っても言うたらあかん。

一生懸命にやっても失敗はしてしまうもんやのに、それを頭から
否定して対策すら立てない精神主義的なものの危うさは
いろんなところで指摘されてるけど、一向に直りそうにない。

まあ、自分みたいに調子にのって失敗ばっかりしてる人間にとっては、
ちょっとくらい厳しい方がええんかもしれんけどね。

資産運用の世界でも、リスクのある市場で運用する限り損失が出るのは
避けられへんのは分かってるくせに、結局は無謬を求めてしまうねんね。
更に悪いことには、なんか危ないなと思ってても、それを誤魔化して
都合のええ方に流されてしまう人が多いんも事実やねんね。
先の苦情にしても、損したこと自体より途中で現実を見せつけられた
ことに対する怒りの方が大きいんとちゃうかな。
「騙すなら最後まで騙して欲しかった」というところや。

1分の遅れもなく時刻表どおりにやってくる日本の電車を見て、
外国から来た人はほとんど例外なく驚くけど、そうした無謬性を
追求し過ぎた結果が大惨事につながったのは記憶に新しい。

運用にしたって、元本確保にこだわればそれだけ運用者の自由度が減って、
結局は満足のいく結果を得ることが出来んばかりか、場合によっては
今回のようにマイナスになってしまうこともあることを
投資家はしっかりと認識しておくべきやね。

ちょっとくらい失敗してもええじゃないですか。
自由にやらせてあげましょうよ。

Posted by 松   

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