OPECのエル・バドリ事務局長は14日に公式声明を発表、現時点でOPECが増産をする必要がないとの見方を改めて示した。原油価格の高騰を受け消費国を中心にOPECに対する増産圧力が高まっていることを受けてのものと思われるが、総会開催時以外に公式声明を発表するのは異例のこと。

声明では、OPECは引き続き世界石油市場を注意深く見守るとした上で、世界の石油在庫は健全と分析。最新のデータでOECD諸国の民間在庫は過去5年の平均を3,400万バレル上回っているとした。OPECが現在の日量3,000万バレルの生産を維持したとしても、在庫は好ましい水準を維持し世界市場に大きな変化をもたらさないと分析した。また、遅れていたプロジェクトの生産開始に伴い、今年後半には非OPEC諸国の生産が増加するとの見通しを示している。

世界の石油需要とOPECに対する需要については不確かな部分が多いとしたものの、豊富な在庫とOPECの生産余力の増加により、現時点では需要見通しのいかなる引き上げにも対応できるだけの十分な供給があるとした。

ポールソン米財務長官は14日、NYで講演を行い、米国債の利回りは歴史的な観点や世界の他の国々と比較しても依然低水準にあるとの見方を示した。講演後の質疑応答の中で述べたもので、最近の金融市場の不安定兄も関わらず、経済は依然として全般的に強いとした。最近の金利上昇は、過剰な貸付などに対する警鐘（Wake-up call）だとし、借り手はそのリスクについてもっと自覚すべきとする一方、課してはもっと慎重に対処すべきとした。

スイス中銀は14日、2009年の9月末までに250トンの保有金を売却する意向を明らかにした。売却益は同国の外貨準備の積み増しに使用されるという。同国の外貨準備における金の割合は価格上昇に伴い05年の33%から42%に増加しており、比率を以前の状態に戻すための措置という。売却は金相場への影響を最小限に抑えるため、2年間にわたり定期的に行われる。

石油輸出国機構（OPEC)は14日に発表した月報で、07年度の世界石油需要を日量8,561万バレルと推定、前月から18万バレル引き上げた。OPECの5月生産量は情勢不安によるナイジェリアの生産減が響き日量3,002.9万バレルと前月から8.2万バレル減少、07年度のOPECへの石油需要は3,056万バレルと前月から23万バレル引き上げた。

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米農務省が発表した7日までの週の輸出成約高は小麦が41.3万トンと前週から30%以上増加、予想を上回った。コーンは53.2万トン、大豆は22.2万トンとそれぞれ前週から小幅の増減にとどまった。

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米労働省が発表した5月の生産者物価指数（PPI)は前月から0.91%上昇と予想を上回る伸びを見せた。ガソリン価格が10.19%上昇、全体を引き上げた。エネルギーと食品を除くコア指数は0.19%の上昇。

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米労働省が発表した9日までの週の失業保険申請件数は31.1万件と前週から横ばい、市場予想はやや上回った。

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グリーンスパン前FRB議長は13日、メキシコで講演を行い、今後経済成長がスローダウンするのに伴い、世界市場の流動性が縮小に向かい始めるとの見通しを示した。経済成長と流動性が一旦ピークに達すれば、次に東西冷戦の終了以降構築されてきたディスインフレの圧力が取り除かれ始めるという。

連邦制度準備理事会（FRB)は13日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表、経済活動は4月中旬から5月にかけて引き続き拡大したとの見方を示した。

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国際コーヒー期間は13日に発表した月報で、供給の減少とベトナム産の深刻な品質低下が最近のロブスタ種の上昇に寄与しているとの見方を示した。ベトナムの07/08年度生産が前年を上回ることはないという。また、エル・ニーニョによる天候不順と火山活動による施設の損傷により、インドネシアの輸出に影響を与えているという。

06/07年度の世界生産は1億2,150袋、07/08年度は1億1,200袋とこれまでの推定を維持。消費は1億1,900万から2,000万袋の間になるという。また、来月のレポートではブラジルの在庫状況についての最新情報が発表されるという。

米エネルギー省が発表した在庫統計によると、8日現在の原油在庫は前週から8.2万バレルの小幅積み増し、ガソリン在庫は0.3万バレル増とほぼ横ばいの結果となった。製油所稼働率は大方の予想に反し0.40ポイント低下、89.23%となった。

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米国勢調査局が発表した5月の小売売上は前月比1.41%増と昨年1月以来の高い伸びを示した。自動車を除いたex-Autoも1.30%と大きく増加、共に市場予想を上回った。

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