2007年06月19日(火)
世界は持続不可能な道筋を進んでいる、IEA次期事務局長
[エネルギー]
8月に国際エネルギー機関(IEA)の新事務局長に就任する田中氏は19日、世界は今、持続不可能な道筋に沿って進んでいると、エネルギー市場の現状に警鐘を鳴らした。石油需要の増加は世界のエネルギー安全保障に対する懸念を増大させると指摘、膨大な埋蔵量を持つ少数の国の影響力が増し、価格を押し上げるとした。
IEAはOPECとの対話を続けているものの、(OPECの)反応は今のところ前向きではないとし、お互いの違いを認めた上で、引き続き意見を交換していくとした。価格上昇が米国などの石油精製業界に対する規制緩和が不十分であることが一因というOPECの主張を認めた上で、これは我々にとっても大きな問題だとした。
就任後の重要事案としては、90年以降は年に1%以下の低い伸びした達成していないエネルギー効率の向上を第一に挙げ、加盟国は効率を更に挙げることが出来るという点で意見が一致しているとした。また、IEAの事務局長としての最初の仕事は9月に開かれるOPEC総会に参加することになるとも述べている。
Posted by 松