2007年06月20日(水)
石油価格上昇は景気後退のきっかけとならない、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は20日、ダウジョーンズのインタビューに答え、インフレや経済成長は石油価格に大きく影響されることはなく、過去の景気後退期を見ても石油価格が影響したことはなかったと、現在の価格上昇が経済に大きく影響しないとの見方を示した。
現在の市場はガソリンに主導されており、それは製油所の稼働率次第だと指摘、OPECは現在の製油所問題について何もすることが出来ないと、価格上昇を抑えることが出来ないことを強調。現在市場には十分な原油があり、しかもそれを精製することが出来ない状況なのに、何故これ以上原油を生産する必要があるのかと、目先の増産に否定的な考えを示した。
また、事務総長は明日欧州のエネルギー担当高官と会合を開くが、今回初めて同様の会合を米国との間でも開きたいとの考えを示した。欧州をはじめ中国、ロシア、日本とも対話を続けており、近い将来米国とも意見を交換したいという。
Posted by 松