2007年06月26日(火)
OPECアウトルック:2010年のOPECへの石油需要は現在より減少
[エネルギー]
OPECは26日に発表した年次アウトルックで、非OPEC諸国の生産増により2010年のOPECへの製油需要は2005年度より日量100万バレル少ない水準にとどまるとの見通しを示した。
世界経済が年平均で3.5%成長、原油価格が1バレル50-60ドルのレンジにとどまるとの前提において、世界の石油需要は2005年の日量8,300万バレルから2030年までに1億1,800万バレルに増加すると予想。OECD諸国の需要が400万バレル増え5,300万バレルに達する一方、開発途上国の需要は2,900万バレルから5,800万バレルに倍増するとした。
非OPEC諸国の原油生産は今後日量4,800万バレルまで増加、その後安定期に入り2020年あたりから減少に転じると予想。2030年には4,500万バレルをやや上回る程度になるとした。通常の原油以外の生産も加えた非OPEC諸国の総供給は、2010年に日量5,400万バレルと2005年から500万バレル増加する。
Posted by 松